artscapeレビュー
建築に関するレビュー/プレビュー
《O HOUSE》
[宮城県]
続いて訪問した、菊池佳晴による《O HOUSE》は、グーグルアースで見ると、小学校の横のパヴィリオンのような赤い正方形がよくわかる。これは中庭を持ち上げ、天高の低い部屋をつくり、ハイサイドから四方の空間に光と空の風景を導く。斬新な形式である。また敷地に対して斜めの配置は、周囲の家と対面しないための工夫である。
2016/03/03(木)(五十嵐太郎)
岩沼市玉浦西災害公営住宅B-1地区
[宮城県]
竣工:2015年
岩沼の玉浦エリアで手島浩之が設計した復興住宅群に立ち寄り、地元の建築家による復興のプロジェクトが登場してきたことを実感した。
2016/03/03(木)(五十嵐太郎)
山元町新山下駅周辺地区(第2期)災害公営住宅
[宮城県]
竣工:2014年
第9回のJIA東北住宅大賞2015の現地審査を古谷誠章さんとともに行なう。過去最多の11作品を4日間でまわる。最初の鈴木弘二・鈴木大助による山元町新山下駅周辺地区(第2期)災害公営住宅は、三角屋根の家型で建築にキャラを与えつつ、複数だからできることとして玄関を向かい合わせ、あいだにコミュニティ・ロードを設定する。
2016/03/03(木)(五十嵐太郎)
名古屋大学脇坂圭一研究室《ソトマで育てる、ソトマでつながる》
[愛知県]
竣工:2015年
名古屋大学の研究室で設計した脇坂圭一の案内で、日進市に向かい、未来の風景をつくるコンペで実現した3棟の住宅を見学した。外部の交流空間ソトマを設けながら、ボックスを組み合わせて家の空間をつくる提案は、結構汎用性に富むことがよくわかる。また複数だからこそ、相互の家の見えや関係性がさまざまなシーンを生む。
2016/02/28(日)(五十嵐太郎)
陸前高田のたからもの
会期:2016/02/27~2016/03/27
名古屋市博物館[愛知県]
名古屋市博物館の「陸前高田のたからもの」展へ。3.11で被災した陸前高田の博物館の資料を紹介。その修復の方法や文化財レスキューの状況も。現在、博物館は廃校で修復を継続中。モノだけでなく、津波でコンピュータがやられ、所蔵リストのデジタルデータを失ったことも博物館として多大なダメージ。
2016/02/28(日)(五十嵐太郎)