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建築に関するレビュー/プレビュー

Assembridge NAGOYA プレイベント 現代美術展「パノラマ庭園 ─動的生態系にしるす─」

会期:2016/02/26~2016/03/27

Minatomachi POTLUCK BUILDING[愛知県]

名古屋港のエリアに向かい、新しいアートと音楽の拠点となった、港まちポットラックビルを訪れた。「パノラマ庭園」展は、日常を異化する強烈な色彩の城戸保と玉山拓郎を紹介する。

写真:上=港まちポットラックビル、下=「パノラマ庭園」展

2016/03/20(日)(五十嵐太郎)

台湾カルチャーミーティング 台湾文化センター主催トークイベント 第1回「台湾建築散歩──戦後台湾建築史と都市景観の今」

会期:2016/03/19

台湾文化センター[東京都]

台湾文化センターにおいて、通訳と司会を担当した天野健太郎の仕切りで、建築史家の李清志とともに、戦後台湾建築史を振り返るトークを行なう。しばらく政府によってモダニズムよりも中華イデオロギーのデザインが優先されていたが、戒厳令が解かれた後、1990年代にアメリカ型のポストモダンが開花する。この頃、初めて台湾を訪れたのだが、足を踏み入れた恐竜をテーマにしたインディアン・レストランが、当時の開放的な雰囲気をよく示したデザインだったことを知る。また近代建築の保存運動も開始したという。そしてゼロ年代以降の日本建築ブームなどの流れをおさらいした。

2016/03/19(土)(五十嵐太郎)

岸 和郎:京都に還る_home away from home

会期:2016/01/28~2016/03/20

TOTOギャラリー・間[東京都]

ギャラリー・間の岸和郎「京都に還る」展は、力の入った内容だった。そして図面、模型、写真などの基本要素を並べた、奇をてらわない、いわゆる正統派の建築展である。また自らの作品だけではなく、彼が育てた弟子たちの活動も紹介する、圧倒的なヴォリュームで、ギャラリーの個展というよりは、もはやミュージアムの一大回顧展のような密度だった。

2016/03/18(金)(五十嵐太郎)

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竹岡雄二 台座から空間へ

会期:2016/01/16~2016/03/21

国立国際美術館[大阪府]

国立国際美術館の竹岡雄二「台座から空間へ」は、通常作品を支える台座やフレームがミニマルな彫刻として自立し、「作品」不在ゆえに空間性を帯び、さらには群として不思議な場所をつくる。常設では、竹岡に影響を与えたマルセル・デュシャン、ドナルド・ジャッドほか、アグネス、倉俣史朗の幾何学的な作品などを展示していた。

2016/03/15(火)(五十嵐太郎)

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Symposium, “New Directions in Japanese Art and Architecture after 3/11”

会期:2016/03/11

Japan Society Gallery[アメリカ、ニューヨーク]

震災から5年ということで、ジャパン・ソサエティーのシンポジウム「New Directions in Japanese Art & Architecture after 3/11」が開催された。僕は企画に携わったあいちトリエンナーレ2013や「3.11以後の建築」などの展覧会を通じて、アートと建築における状況とその変化を紹介し、志賀理江子さんは村のカメラマンとしての活動、米田知子さんは自作の経緯と離れた場所からの震災について語る。記憶がテーマになったように思う。

2016/03/11(金)(五十嵐太郎)