artscapeレビュー

建築に関するレビュー/プレビュー

建築系ラジオ編「建築系で生きよう。」出版記念トークイベント&パーティー

会期:2015/12/13

loftwork COOOP[東京都]

数年かかって、ようやく刊行された本の出版記念を行なう。これで音声で配信してきた建築系ラジオの活動も活字として記録されることになった。質疑応答のとき、どんな本を読んだらいいですか、という学生の鉄板の質問を受ける。個人的には、効率性で読むよりも、最初はむやみに読まないと、結局は各自に合った本はわからないと思う。おそらく、その学生もどんな音楽を聴いたらいいですか、とあまり人に尋ねないように。

2015/12/13(日)(五十嵐太郎)

仙台市地下鉄東西線

[宮城県]

仙台で新しく開通した東西線に初めて乗る。車両はやや小さめで、外国の電車を思い出す。川内から青葉山への急勾配をどう処理するのかと思ったら、大江戸線も顔負けの、えらい地下奥深くにホームを設置していた。ただし、青葉山駅のエスカレーターは、追い越しができない狭い幅である。一方で時間が不確定なバスは大幅に減らされたが、地下鉄によって通勤は格段に楽になった。また仙台駅の東側にある卸町などへのアクセスも簡単になった。今後、二番目の地下鉄の運行によって、仙台の都市の構図も大きく変わるだろう。

2015/12/08(火)(五十嵐太郎)

KAFS03『多拠点性・多領域性』

会期:2015/12/06

カマタ_ブリッヂ[東京都]

KAFS03『多拠点性・多領域性』のプログラムで、ミニレクチャーを行ない、その後、今後の展開を考えるワークショップに参加する。道路に面した一階が会場であり、ブルーシートと同様、屋外の寒さを感じながらの開放的な空間だった。リノベーションした物件を建築家らのシェア・オフィスとしつつ、ファブラボ的な機能をもたせ、蒲田の町工場との連携も計る。フューチャー・セッションでは、「宣言」の三か条を担当し、とりあえず以下の項目をまとめる。(1)街の異物であり続けること(おしゃれでもなく、ヘンに溶け込まない)、(2)街を着火し、世界を炎上させよ(廃材を銭湯に譲ったり、創作や町工場の潜在力を外に発信する)、(3)でも、迷惑をかけないこと。

2015/12/07(月)(五十嵐太郎)

第1回デダロ・ミノッセ建築賞 日本巡回展

会期:2015/11/27~2016/12/13

ASJ YOKOHAMA CELL[神奈川県]

横浜ランドマークタワーのASJ/アーキテクツ・スタジオ・ジャパンへ。デダロ・ミノッセ建築賞の日本巡回展を開催していた。ヴィチェンツァで1997年にスタートした国際建築賞らしい。同スペースには、建築関係の図書、模型、建築家ファイルなどがある。また上階に位置しているので、みなとみらいエリアへの眺めもなかなかいい。

2015/12/05(土)(五十嵐太郎)

土木デザイン競技「景観開花。2015『活かす』」公開最終審査会

会期:2015/11/28

東北大学 青葉山キャンパス[宮城県]

「景観開花。2015」の公開審査。一次審査はこれまでになく票が割れたのに、プレゼを経た最終の投票では全員一致でトップ2が決定した。千葉の山を削って東京の建築がつくられたのをリバースし、解体して山を復元する三田恭裕・鈴木寛人が最優秀に選ばれた。そして縁石を活かすユニークな視点の富山大学チームが優秀賞となった。審査後は、八馬智と「まちの見方・歩き方~ドボクに驚き、ケンチクに惚れる~」のトークセッションを行なう。彼が用意したパリやオランダの建築と土木、あるいはヨーロッパの産業遺産やリノベーション事例を映し出しながら、なぜやんちゃなデザインが出てくるのか、逆になぜ残して活用するのかなどを語る。

2015/11/28(土)(五十嵐太郎)