artscapeレビュー
建築に関するレビュー/プレビュー
東日本大震災に係る復興支援プロジェクト「立ち上がるための住まい展」
会期:2011/09/26~2011/09/30
工学院大学新宿キャンパス[東京都]
ギャラリートークを行なうために、工学院大の1階吹抜けで開催された、東日本大震災に係る復興支援プロジェクト「立ち上がるための住まい展」を訪れる。会場では、ダンボールによる簡易ユニットなど、工学院大の各先生のプロジェクトを紹介するほか、住田町の木造仮設住宅や釜石に持ち込まれたパオの実物が展示された。
2011/09/26(月)(五十嵐太郎)
Under 30 Architects exhibition 2011 30歳以下の若手建築家7組による建築の展覧会(2011)
会期:2011/09/09~2011/10/10
ODPギャラリー[大阪府]
大阪にて、2回目のU-30展に関連したシンポジウムの司会をつとめる。今年のU-30は昨年に比べると、会場での空間インスタレーションが減り、実作を行なう若手建築家が増えていた。7組のうち、4組が公募で入れ替わる。シンポジウムは、藤本壮介や五十嵐淳らの上の世代がU-30を煽り、最後にバトルモードになったところで惜しくも時間切れとなった。それゆえ、来年は討議の時間を増やすことが検討されているらしい。
2011/09/24(土)(五十嵐太郎)
震災とクリエイティビティ
会期:2011/09/23~2011/10/11
新・港村(新港ピア) 新・港村ギャラリー(Cゾーン)[神奈川県]
新・港村の「震災とクリエイティビティ」展では、もっともでかい大ギャラリーの外壁二面を用いて、建築系ラジオ枠で、東北大五十嵐研の南相馬市/女川プロジェクト+彦坂尚嘉の巨大壁画(南相馬の集会所と同スケール)を展示することになった。これは建築と美術が複合したもので、同時に展示された建築系のアーキエイドや石巻2.0、そして美術系の開発好明や村上タカシのプロジェクトのちょうど中間の位置づけと言えるだろう。
2011/09/23(金)(五十嵐太郎)
メタボリズムの未来都市展
会期:2011/09/17~2012/01/15
森美術館[東京都]
森美術館の「メタボリズムの未来都市」展は、戦時下の都市計画から始まり、丹下健三の戦災復興計画、広島ピースセンターや東京湾を横断する東京計画1960を経て、1960年代に一気にメタボリズムが花開く状況を紹介する。戦前と戦後を単純な断絶とみなさず、大きなヴィジョンの国土計画の連続ととらえる視点は、本展の企画監修に関わった八束はじめの著作『メタボリズム・ネクサス』と共通するだろう。紹介されているほとんどの内容は知っているが、モノとして同時に資料が一覧できる悦びは大きい。また森美術館が、黒川紀章のコレクションを集めていることもわかる。
2011/09/21(水)(五十嵐太郎)
SD Review 2011 第30回「建築・環境・インテリアのドローイングと模型の入選展」
会期:2011/09/14~2011/09/25
代官山のヒルサイドテラスにおいて、建築系若手の登竜門、SDレビュー2011を見る。今年の出展者は、知人、同僚、仕事で担当スタッフだった人、過去にコンペや卒計の審査で選んだ人が多い。作品のなかでは、へんてこなリノベーションの今村水紀+篠原勲、加藤比呂史+ヴィクトリア・ディーマー・ベネッツェン、メジロスタジオの《バルコニービル》などが印象に残る。
2011/09/21(水)(五十嵐太郎)