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[新春企画]アート・ヴュー 2008
美術、写真、映画、建築、デザイン、演劇、ダンスなど、各ジャンルの批評家、ライター、作家らが、2007年を振り返りながら2008年注目のアートシーンを展望します。2月1日号まで随時更新!
美術
福住廉/ふくずみれん・美術批評
トリオフォー《新宿ガムテープ道案内のこと》
2008年に注目するアーティストとその理由
「アーティスト」の役割が根底から再考されている昨今、特定のアーティストを推薦することにはあまり大きな意義を見出すことができません。むしろ、これまでの「アーティスト」の概念には当てはまらない人びとのなかに、これからの『アーティスト』を想像していくことのほうが有意義だと思われます。たとえば美術教育を受けずとも、美術的なものに並々ならぬ関心を注いでいる、年金生活をはじめた老年の人びとに注目しています。
2008年に期待する展覧会・ムーヴメントとその理由
アートにおいてマルチカルチュラリズムが浸透したことと、アートというジャンルそのものが近接領域との融合を果たした結果、時代を象徴するムーヴメントはますます成立しにくくなっていると思います。その反面、アートに限らずさまざまなジャンルが凝縮したローカルエリアが前景化しつつあります。その意味で、トリオフォーChim↑Pomが活動の拠点としている高円寺は、今後も眼が離せないエリアだといえます。
2007年に記憶に残った書物、論文、発言など
高円寺を拠点にアートにかぎらずさまざまな表現活動に取り組んでいるトリオフォーが制作した『佐藤修悦DVD』。ガムテープで形成した道案内の文字の美しさに惚れこんだトリオフォーが、その作者である佐藤にインタヴューした映像作品です。端から「アート」を志向しない構えや、「ゼロ円コミュニケーション」といわれる廉価な表現手段、そして当初はYou Tubeで発表されたという経緯も含めて、きわめて同時代的な表現活動の形態を指し示していると思います。
Index
建築/五十嵐太郎
写真/飯沢耕太郎
美術/小吹隆文
美術/市原研太郎
写真/小原真史
美術/福住廉
美術/暮沢剛巳
写真/土屋誠一
デザイン/藤崎圭一郎
美術/村田真
演劇/篠儀直子
建築/中谷礼仁
写真/深川雅文
映画/北小路隆志
美術/酒井千穂
建築/南泰裕
美術/ドミニク・チェン
美術/白坂ゆり
サブカルチャー/阿部嘉昭
映画/滝本誠
ダンス/木村覚
デザイン/川上典李子
デザイン/柏木博
映画/大久保清朗
美術/保坂健二朗
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