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建築 |
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中谷礼仁/なかたにのりひと・建築史、建築批評 |
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川合健二自邸(1965) |
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2008年に注目するアーティストとその理由 |
1──石川初(ランドスケープ・アーキテクト)
人間の住む大地を極めて正確にトレースする最新の技法を持ち、それを他の領域へと変換し、新しい実践領域や認識領域を具体的な形や方法として提出する手さばきが見事。またその方法を惜しみなく公開するだけの器量を持つ。エンジニアに徹していることも「」つきのアートが多い現状では得難い存在。彼のコミュニティに同様な志向をもつ人が多く、まるで《ランドスケープ・シリコンバレー》を見ているようである。
2──雑賀恵子(農学原論)
小冊子『未来』誌上で2005年に連載されたのを読んだのだが、生の根底を問いかけるような視点で、かつ「農学原論」という学領域名も併せて大変魅力的に感じた。その後の展開に期待。 |
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2008年に期待する展覧会・ムーヴメントとその理由 |
都市が過疎化した状態をワイルド・バンチ(蛮地)として定義し、その状態での都市・蛮築のヴィジョンを指し示すムーヴメントすべて。ほとんどの建築が近代都市の伸長に平行して展開してきたことは事実。それを超える動きを自分でも作りたいと思う。その意味で農村部の現在をとらえ直してみたい。
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2007年に記憶に残った書物、論文、発言など |
1──Christopher Alexander『The Nature of Order』(Center for Environmental Structure、2003)
2──原武史『滝山コミューン1974』(講談社、2007)
3──photograhers' gallery別冊『写真0年 沖縄』(photograhers' gallery、2007) 4──岡崎乾二郎 編著『芸術の設計──見る/作ることのアプリケーション』(フィルムアート社、2007)
5──田中純『都市の詩学──場所の記憶と徴候』(東京大学出版会、2007)
6──当方が発行人だがあえて。川合健二ほか著『川合健二マニュアル』(アセテート、2007) |
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