キュレーターズノート

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やなぎみわ演劇プロジェクト 第三部「1924 人間機械」

[2012年06月01日号(植松由佳)]

 展覧会はすでに終了してしまったが京都国立近代美術館で開催された「すべての僕が沸騰する──村山知義の宇宙」展に関連して、やなぎみわの演劇プロジェクト『1924』の最後を飾る第三部「1924 人間機械」が上演された。演劇の評は専門の方にゆずり...

福岡現代美術クロニクル1970-2000(仮称)/糸島芸農/とらんしっと:世界通り抜け

[2012年05月15日号(山口洋三)]

 来年1月開催予定の展覧会「福岡現代美術クロニクル1970-2000」(仮称)の準備にかかっている。「菊畑茂久馬回顧展」に続き、これもまた2館共同企画・(完全)同時開催の展覧会。今度のお相手は、すぐ近所の福岡県立美術館である。

阿部典英のすべて──工作少年、イメージの深海をゆく

[2012年05月01日号(鎌田享)]

 札幌の北海道立近代美術館で「阿部典英のすべて展」が開催されている。阿部典英は、1939(昭和14)年、札幌市の生まれ。20代前半で作品制作を開始し、北海道における前衛美術の進展のなかで大きな役割をはたし、そしていまなお現代美術の旗振り役と...

塩田千春「私たちの行方」

[2012年05月01日号(川浪千鶴)]

 ベルリンを拠点に活動している塩田千春の「私たちの行方」と題した新作個展が、現在、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催されている。

熊本市現代美術館10周年──地方公立美術館のこれまでとこれからと

[2012年04月15日号(坂本顕子)]

 熊本市現代美術館が開館したのは、2002年10月12日。今年で開館10周年を迎える。開設当時と比べると、地方公立美術館を取り巻く状況は大きく変わった。新人学芸員として、準備室時代から携わってきたこれまでとこれからの10年について、この場を...

2012年3月後半の活動メモ

[2012年04月01日号(住友文彦)]

 今回は、少しいつもと違って、2012年3月後半の2週間の私の行動をなるべくそのままレポートすることにした。

超群島──3.11以後、アーキテクト/アーティストたちは世界をどう見るか?

[2012年04月01日号(工藤健志)]

 優雅なファッションブランドが並ぶ表参道の「GYRE」。その3階にあるギャラリースペース「EYE OF GYRE」で「超群島」という展覧会が開催されている。英名は“HYPER ARCHIPELAGO”。副題に「3.11以後、アーキテクト/ア...

宮本佳明「福島第一原発神社──荒ぶる神を鎮める」、秋風景の逆照射

[2012年03月15日号(中井康之)]

 3月11日が近づくにつれ、見聞きする情報の多くが東日本大震災と福島第一原発事故関連に集中してきている。私は、基本的に、美術表現がそのような災害に対して無力であるばかりでなく、そのような外部の現象を反映するばかりの表現を信じることができない...

ヒロシマオーヒロシマフクシマ

[2012年03月15日号(角奈緒子)]

 正直、たいへん驚いた。昨年もこの場で紹介した、広島を拠点に活動するアーティストや広島市立大学の学生たち(またはアーティストの卵たち)が主導する展覧会「ヒロシマ・オー」のタイトルを見たときのことである。その名もずばり「ヒロシマフクシマ」。な...

コミッショナー? キュレーター?──ヴェネチア・ビエンナーレ日本館について

[2012年03月01日号(植松由佳)]

 よく年末になれば、一年を回顧した記事などが掲載されるが、個人的には2012年も二カ月を過ぎたいまになり、ようやく昨年(2011年)のことを落ち着いて振り返ることができるようになった。それは一も二もなくヴェネチア・ビエンナーレがようやく11...

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