キュレーターズノート
バックナンバー
冨井大裕(MOTアニュアル2011:Nearest Faraway|世界の深さのはかり方)
[2011年07月01日号(住友文彦)]
ここ数年のあいだ、冨井大裕はおそらくもっとも多くの人の目に付く活動をしているアーティストではないだろうか。ほとんど場所を選ばないと言っていいくらい、自由自在に素材と空間を使いこなしているように見える。しかし、この癖のないホワイトキューブ的...
平川ヒロ「よじのぼったネズミと、くぐりぬけようとするネコ」/京芸Transmit Program#2 転置 ほか
[2011年06月15日号(中井康之)]
絵画を成立させる絶対必要条件は、素材と表現主題の二項目に限定されると、これまで私はほとんど疑うことがなかったように思う。そのような硬直した思考に対して軽い衝撃を与えてくれたのは、昨年11〜12月にトーキョーワンダーサイト(TWS)本郷で個...
Dialogue Tour 2010 第7回:MACとhanareと保育所設立運動@Social kitchen
[2011年06月01日号(能勢陽子)]
artscape開設15周年記念企画として、全国8カ所のアートスペースをまわるダイアローグ・ツアーが、昨年8月から今年の2月まで開催されていた。去る2月24日、レビュー執筆の依頼があり、7回目にあたる「MACとhanareと保育所設立運動...
菊畑茂久馬 回顧展──戦後/絵画
[2011年05月15日号(山口洋三)]
私は自分を「日本戦後美術」の専門家とは自認していない。このコーナーでも何度か書かせてもらった「九州派」についての研究は、どちらかといえば行きがかり上のことで、地元との関わりで始めてしまった感が強い(そうかといってけっして仕方なくイヤイヤや...
町家掃除と原発事故/イェッペ・ハイン 360°
[2011年05月01日号(鷲田めるろ)]
金沢で古い町家を買った。長く桶職人が住んでいた家で、仕事場だったミセ(道路に面した部屋)には多くの道具や材料が残っていた。側面の板を割り出す「ヘギ」という道具や、曲面に削りだす鉋など、桶屋特有の道具もあった。トオリニワには、箍にするための...
第10回サッポロ未来展/札幌ビエンナーレ・プレ企画2011
震災後の「絵描きと戦争」/「polar m」/平川典俊展
[2011年05月01日号(阿部一直)]
3.11震災後として、さまざまな領域で、これからどうするのか、なにができるかが叫ばれている。さらに、アートになにができるか、といった自問自答のフレーズも多く目につく。
太宰府天満宮アートプログラム:ライアン・ガンダー「You have my word」、「水・火・大地」展、淺井裕介公開制作
[2011年04月15日号(坂本顕子)]
ここ数年、梅の季節になると、太宰府天満宮へと足を伸ばすことが恒例になっている。目的はアートプログラム。境内の宝物殿を中心に行なわれる現代アートの展覧会で、今年で6度目となる。
高山登「遊殺-2011」
[2011年04月01日号(住友文彦)]
だいたい1月から3月にかけては世間では閑散期と言われているが、じつはいい作品を見るには適している時期である。その理由は、美術館が夏から秋にかけては大量動員を目指した企画を求められがちなのに対して、この時期はそうした期待から自由にそれぞれ独...