artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2019年2月
2019年02月15日号
展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます
◆
あわいゆくころ──陸前高田、震災後を生きる
東日本大震災で津波の甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。絵と言葉のアーティスト・瀬尾夏美は、被災後の陸前高田へ移り住み、変わりゆく風景、人びとの感情や語り、自らの気づきを、ツイッターで継続して記録、復興への“あわいの日々”に生まれた言葉を紡いできた。厳選した七年分のツイート〈歩行録〉と、各年を語り直したエッセイ〈あと語り〉、未来の視点から当時を語る絵物語「みぎわの箱庭」「飛来の眼には」で織り成す、震災後七年間の日記文学。
インポッシブル・アーキテクチャー
実現しなかった建築、という先鋭的テーマの展覧会公式図録。マレーヴィチから現代まで、未完成建築ゆえの実験性と斬新さを一挙紹介。
関連記事
2018年2月1日号オススメ展覧会|インポッシブル・アーキテクチャー
霧の抵抗 中谷芙二子展
自然に挑みながら、自然に委ねてゆく──霧の彫刻、ビデオ作品、コミュニケーション・プロジェクトなど、芸術と科学、技術と自然の融合の中で社会と人間の在り方を鋭く見つめる中谷芙二子の柔らかで強靭な〈抵抗〉の軌跡。
霧の彫刻やビデオなどの豊富な図版に加え、中谷芙二子作品をめぐる多彩な論考、中谷自身の過去の論考も掲載し、これまでの活動に込められた精神性を掘り下げます。これまで語られることのなかった歩みが紐解かれる貴重な一冊です。
関連記事
2019年1月15日号オススメ展覧会|霧の抵抗 中谷芙二子
2018年12月15日号artscapeレビュー|霧の抵抗 中谷芙二子(村田真)
作字百景 ニュー日本もじデザイン
フォントではない手描き文字を活かしたグラフィックやSNSで盛り上がる創作デザイン文字など、近年盛り上がる文字デザイン、レタリングの潮流をまとめた作例集。手の動きを活かしたダイナミックな文字からエモーショナルな文字、ポエティックな文字、メカニカルな文字など、デザイナー40組、約800作を掲載。
子どものための建築と空間展
こんなところで遊びたい。こんなところで学びたかった。
子どもの特権は遊びにほかならない。遊びや学びをどの子にも保証するために制度化された場が学校である。子どものための建築、空間、遊具、道具などには、大人が子どもに成長してほしいこと、伝えたいこと、期待することが表れている。
関連記事
2019年2月1日号オススメ展覧会|子どものための建築と空間展
2019年1月15日号artscapeレビュー|子どものための建築と空間展(杉江あこ)
◆
※「honto」は書店と本の通販ストア、電子書籍ストアがひとつになって生まれたまったく新しい本のサービスです
https://honto.jp/
2019/02/15(artscape編集部)