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artscapeレビュー

カタログ&ブックス | 2020年03月15日号[近刊編]

2020年03月15日号

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます





ほんきであそぶとせかいはかわる

著者:森村泰昌
発行:LIXIL出版
発行日:2020年3月7日
定価:2,700円(税抜)
サイズ:A4変型、126ページ

美術家の森村泰昌が、富山県美術館のコレクションを大胆キュレーション! 「あそび」の3文字に込めた、モリムラ流あたらしい美術鑑賞の方法を提案。見慣れた作品でも、見方の発想を変えると新しい発見があり、それはきっと、私たちのなにげない日常の世界の見方でも同じこと。美術作品との出会いを通して、さまざまな世界へのふれ方をさぐる、ひらくたび新しい発見に出会える一冊。

青森EARTH2019:いのち耕す場所 ──農業がひらくアートの未来

著者:浅野友理子、東千茅、雨宮庸介、安藤昌益、岩名泰岳、江渡狄嶺、遠藤水城、奥脇嵩大、片岡龍、椹木野衣、白取克之、丹羽良徳、リ・ビンユアン、胡昉、森元斎、山内明美
デザイン:大西正一
発行:青森県立美術館
発行日:2019年10月31日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:A5変型、184ページ

2019年10月5日〜12月1日に青森県立美術館で開催された「青森EARTH2019:いのち耕す場所 ──農業がひらくアートの未来」展のカタログ。作品図版や会場風景のほか、農家、哲学者、歴史社会学者、思想史家、キュレーター、農の担い手らによる論考を多数収録。

デジタル写真論 イメージの本性

著者:清水穣
発行:東京大学出版会
発行日:2020年2月19日
定価:4,900円(税抜)
サイズ:A5判、248ページ

SNSやスマートフォンによって全面化するデジタル写真とは何か? その本性と可能性を松江泰治やヴォルフガング・ティルマンスらの具体的な作品を詳細に解析することで考察する。水や空気のように遍在することで透明化してしまったデジタル写真を真に見るための必読書。著者幻のデビュー論考「不可視性としての写真」(改訂版)も所収。

連続と断絶 ホワイトヘッドの哲学

著者:飯盛元章
発行:人文書院
発行日:2020年1月30日
定価:4,500円(税抜)
サイズ:四六判、324ページ

孤高の哲学者アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド。事物の有機的連関を重視し、恐るべき密度と宇宙的壮大さを併せ持つその思想は、長らく哲学界の傍流であった。しかし、現在、思弁的実在論、オブジェクト指向哲学など、21世紀の思想潮流のなかで再び注目されている。本書は、これまで事物の連続性が重視されてきたホワイトヘッド哲学に、存在の深き断絶の契機を見出し、ハーマン、メイヤスーとの比較をふまえ、その哲学の全体性と独自性を描き直してゆく。光も届かぬ存在の彼方、想像力の彼方、宇宙の彼方へと哲学を導く、闇の形而上学の誕生。

あいたくて ききたくて 旅にでる

著者:小野和子
編集:清水チナツ
写真:志賀理江子
デザイン:大西正一
寄稿:濱口竜介・瀬尾夏美・志賀理江子
発行:PUMPQUAKES
発行日:2020年1月
定価:2,700円(税抜)
サイズ:A5変形、368ページ

これまで50年にわたり東北の村々を訪ね、民話を乞うてきた民話採訪者・小野和子。
採訪の旅日記を軸に、聞かせてもらった民話、手紙、文献などさまざまな性質のテキストを、旅で得た実感とともに編んだ全18話と、小野の姿勢に共鳴してきた若手表現者—濱口竜介(映画監督)、瀬尾夏美(アーティスト)、志賀理江子(写真家)の寄稿がおさめられています。
表紙や本中には志賀が東北で撮りおろした写真を掲載。
一字一字を精密に美しく組んだ大西正一によるデザインワークも魅力のひとつです。

風景の哲学 芸術・環境・共同体

著者:パオロ・ダンジェロ
翻訳:鯖江秀樹
発行:水声社
発行日:2020年2月25日
定価:3,000円(税抜)
サイズ:四六判上製、297ページ

あらゆる場所で出くわす〈風景〉という言葉はいったい何を意味しているのだろうか。現代イタリアを代表する美学者が、〈風景〉という概念とそのイメージを根本から捉え直し、映画、美術、法制度まで、環境美学の成果に応答しながら横断的に思考することで、〈風景〉の問題に美学の側からアプローチする。

「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ

著者:長島有里枝
発行:大福書林
発行日:2020年1月15日
定価:3,300円(税抜)
サイズ:四六判、412ページ

1990年代に若い女性アーチストを中心として生まれた写真の潮流──同世代の多くの女性に影響を与え、一大「写真ブーム」を巻き起こしたムーブメントについて、長島有里枝が、仕事と子育てに追われながら大学院に通ってジェンダーを学び、大人たちが気軽に放った不誠実な言説の数々を検証した。現役写真家による90年代写真史としても貴重な一冊。

シアターコモンズ'19 レポートブック

執筆:岩城京子、越智雄磨、川本瑠、黒川知樹、佐藤朋子、菅原伸也、相馬千秋、なかむらなおき、林立騎、冨士盛健雄、星野太、前原拓也、三浦翔、水野妙、シアターコモンズ実行委員会
発行:シアターコモンズ実行委員会
発行日:2019年8月31日
定価:700円(税込)
サイズ:A5判、70ページ

2019年2月・3月に開催された「シアターコモンズ19」のドキュメント冊子。9ページに渡る詳細なシンポジウムの記録、岩城京子氏による本レポートブックのためのテキスト書き下ろし総評、若手批評家、研究者等による各演目レポートなど、充実の70ページ!





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2020/03/15(日)(artscape編集部)

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