artscapeレビュー

「静物」才木寛之 展

2009年03月01日号

会期:2009/01/26~2009/01/31

番画廊[大阪府]

発泡スチロールの芯に革を張った才木の作品は、身体の一部のような生々しさと、ある種のエロティシズムが特徴だ。しかし、今回発表した新作では、頭蓋骨を思わせるフォルムへと進化が見られた。これは、芯を木で造形したり、一枚の革で全体を覆うなど、制作方法の変更に依るところが大きい。なかでも、表面に現われた複雑な凹凸模様(肉食恐竜の牙を思わせる)は大きな魅力である。

2009/01/26(月)(小吹隆文)

2009年03月01日号の
artscapeレビュー