artscapeレビュー

田中真吾 個展「夢と現」

2009年03月01日号

会期:2009/02/01~2009/02/28

eN arts[京都府]

パネルに漆喰を塗り込め、その上で紙を燃やしたり、画用紙を何重にも重ね貼りしたパネルをバーナーで焼いて作られる田中真吾の作品。火をモチーフにしたアート作品は数あれど、燃焼という現象自体をダイレクトに表現へと転化しているのが彼ならではの特徴である。焼け焦げた表面が見せる複雑な表情と、圧倒的な存在感が魅力的。今回は、立体、半立体、写真と、作品のバリエーションも豊富で、彼を初めて知る人にも最適の内容だった。

2009/02/01(日)(小吹隆文)

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