artscapeレビュー
美術に関するレビュー/プレビュー
金子奈央 展

会期:2010/01/08~2010/01/23
ギャラリーQ[東京都]
無表情で大きな目が特徴的な女性像。フラットな描き方も、ヘアスタイルや衣装も、蕗谷虹児や蔦谷喜一ら昭和初期の古きよき時代の少女画を思い出させる。作者は今年25歳。線画だけの「ぬりえ」を売り出したら売れるんじゃないか。
2010/01/21(木)
ニコラ・ビュフ「タワワップ」

会期:2010/01/12~2010/02/06
メグミオギタギャラリー[東京都]
銀座5丁目の極小スペースから、昭和通りを越えた2丁目の広大なスペースを確保。地下だから天井も1.5倍くらい高くなったので、壁全体の面積は以前より1ケタ増えた印象だ。その壁面全体を使ったドローイング。白い壁面に黒で大まかにペイントし、その上に白いチョークのようなもので装飾的イメージを描いていくという手法だ。古今東西のイコンが混じりあい、地と図のバランスも絶妙。作者は東京藝大に通うフランス人で、アニメオタクかと思ったら、日本に限らず幅広くアニメやマンガなどの図像を吸収しているらしい。これはすごい。すごいけど、壁面ドローイングに力を注ぎすぎて売り物がまだあまりないらしい。
2010/01/21(木)
柴田純生 展

会期:2010/01/12~2010/02/07
ギャラリーなかむら[京都府]
アクリル樹脂を素材にした立体で知られる柴田純生だが、今回の新作はまったくの別系統。緩やかに湾曲させたアルミ板にパール系の特殊な塗料を吹き付けた平面(半立体?)が発表された。作品は、見る角度や光の当たり方次第で色彩がどんどん変化するのが特徴。例えば真正面から見た時は金色の作品は、近づくに従って紫色へと見た目を変える。それはひとえにパール系の塗料の仕業だが、作家が不在だったのでその秘密を聞き出すことはできなかった。シンプルな形態で一見ミニマルアート風だが、実は雅やかな芳香をふりまく作品を前に、ベテランアーティストの実力を再認識した。
2010/01/21(木)(小吹隆文)
シュウゾウ・アヅチ・ガリバー EX-sign(エクス・サイン)

会期:2010/02/27~2010/04/11
滋賀県立近代美術館[滋賀県]
1960年代後半に行なった数々のハプニングや、1973年に発表した死後に自分の肉体を80分割して特定の人物に保管してもらう作品《Body Contract(肉体契約)》などで知られるシュウゾウ・アヅチ・ガリバー。1990年代以降は活動拠点をヨーロッパに移したため、今やその存在は謎めいたものになってしまった。本展は彼の全貌を国内で初めて紹介する展覧会。ドローイング、インスタレーション、パフォーマンスなど多岐にわたるその活動を、初期から最新作までの約120点で明らかにする。
2010/01/20(水)(小吹隆文)
京都オープンスタジオ2010

会期:2010/02/12~2010/02/14
AAS/うんとこスタジオ/桂スタジオ/兼文堂スタジオ/豆ハウス/ライトスタジオ/凸倉庫/GURA[京都府]
※会期は各スタジオによって異なる
京都市内で共同スタジオを営む京都市立芸大のOBを中心とした面々が、同大学の卒業制作展に合わせてオープンスタジオを実施。昨年の同時期には4つのアトリエが同様のイベントを行なったが、今年は数もエリアも昨年より大幅にスケールアップ。その分美術ファンからの注目も大きくなりそうだ。こうしたオープンスタジオが何故盛り上がりを見せているのか。その根底には、一時期のアートバブル的状況や、関西でもコマーシャルギャラリーが増加したことなどによる価値観の変化があると思われる。だとすれば、この傾向は他大学出身者をも巻き込んで今後も続くかも。2010年代の関西アートシーンの震源地になる可能性さえ秘めていると言えよう。
2010/01/20(水)(小吹隆文)


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