2018年10月15日号
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artscapeレビュー

いぬと、ねこと、わたしの防災「いっしょに逃げてもいいのかな? 展」

2016年06月01日号

会期:2016/04/23~2016/05/22

世田谷文化生活情報センター生活工房

この展覧会でいちばん印象に残ったのは、災害発生時の状況別(ペットとともに在宅中、ペットとともに外出中、ペットを残して外出中)に、避難生活までをシミュレーションしたイラスト入りのチャートだった。東日本大震災の経験、そして本展が始まる直前に熊本から大分にかけて起きた震災の報道で、ペットを同行する避難によってどのようなトラブルが起こりうるか、どのように対策すべきかについては考える機会があった。しかし、災害発生のまさにその時にどのような状況が生じうるかについてはとくに考えたことがなかったことに気づかされた。ペットと一緒にいれば対応できることも、勤務先、外出先で被災し、容易に自宅に戻ることができなかったらどうしたらよいのか。自宅が損壊し、壊れた窓や壁からペットが逃げ出して迷子になったらどうやって見つけたら良いのか。展覧会会場では事前にできる備えから、災害発生時の対応、避難所での生活まで、現在可能な対策のほかに、クリエーターたちによるペット用キャリーや簡易柵などの提案も展示。配布されていたパンフレットは手近なところにおいて、ときどき読み直すようにしようと思う。さしあたり、迷子対策のためにペットの写真を撮ったり、特徴を記したメモを用意しておこう。参加できなかったけれども、迷子ポスターづくりのワークショップはとてもいい企画だ。[新川徳彦]

2016/05/20(金)(SYNK)

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