artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2019年6月
2019年06月15日号
展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます
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ART SINCE 1900:図鑑 1900年以後の芸術
世界最高峰の美術史家5名がアートの流れを時系列で詳説した〈アートの教科書〉待望の日本語版。
英語圏を中心に絶大な影響力を誇る「オクトーバー派」。その中心メンバーである、ハル・フォスター、ロザリンド・E・クラウス、イヴ‐アラン・ボワ、ベンジャミン・H・D・ブークロー、デイヴィッド・ジョーズリットが書き下ろした渾身の美術史。
世界各国で反響を呼んだ大著 “ART SINCE 1900” の全訳。
身体と言葉 舞台に立つために──山縣太一の「演劇」メソッド
劇団「チェルフィッチュ」の名を海外・国内ともに不動にした立役者である看板俳優にして、独立後も演劇界にその名を轟かし続ける山縣太一の独自にして王道の演劇メソッド、満を持して刊行!身体と言葉に関する表現に関わる全ての人必読。
犬たち
驚くべき頑固さと並外れた繊細さをあわせもち、先史時代よりわれわれの善き友人でありつづけてきた犬たち。ときに幸福な愚か者として描かれ、ときに盲目的な服従者の象徴とされるかれらはしかし、みずからの運命を心から楽しみ、喜びに身を寄せる思想家のように見える。エジプト・ギリシア神話、聖書の世界から現代思想・現代文学にいたる犬たちの物語を読みとき、かれらの幸福のありようを学ぶ哲学的断片。
情報環世界 身体とAIの間であそぶガイドブック
現代の私たちは、テクノロジーで制御された情報に囲まれ、閉じた情報の世界を生きている。こうした状況を生物学者ユクスキュルの概念「環世界」になぞらえ、気鋭の研究者、クリエイターたちが研究会を開いた。本書はその研究会の成果。テクノロジー、人間科学、芸術表現に基づく、人間・社会の新しいビジョンを提示する。
イメージコレクター・杉浦非水展
展覧会について
日本のグラフィックデザインの創成期に、重要な役割を果たした図案家の杉浦非水。当館ではご遺族から一括寄贈された非水のポスター、絵はがき、原画など700点以上を収蔵しています。本展では三越のためのポスターや、数多く手がけた表紙デザインの仕事、原画やスケッチなど、19年ぶりに当館の非水コレクションを一堂に展示します。
さらに今回は、非水が手元に残した海外の雑誌やスクラップブック、16mmフィルムなど、貴重な旧蔵資料も初公開します。図案の創作にいたるまでの「イメージの収集家」としての側面に焦点をあて、杉浦非水の活動を改めて紹介します。
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椅子の神様 宮本茂紀の仕事
新しいことへの挑戦と実験/素材への探究心/過去、現在、未来をつなぐ、椅子づくり
カッシーナ、B&B、アルフレックス、梅田正徳、藤江和子、隈研吾、ザハ・ハディド...。彼らは、日本初の家具モデラー、宮本茂紀(1937-)がともに椅子づくりに携わってきたメーカーであり、デザイナーたち。一流の面々がこぞって宮本を頼るのはなぜか。2019年4月には、数年越しに完成した佐藤卓デザインによる椅子の開発に関わった。自然素材と伝統技術に拘った最高級のソファ「SPRING」。本書はその「SPRING」を皮切りに、デザイナーと試作開発に取り組んだいくつかの事例から職人としての宮本茂紀の仕事に迫る。ものづくりの現場に約65年。後半では、歴史から椅子の構造の変遷や技術を学び、素材や座り心地を追求し続け、さらに次世代へと継承する宮本の仕事も紹介する。写真家、尾鷲陽介の撮下しによる豊富な図版とともに、新たな角度から椅子の奥深さ、魅力に触れることのできる一冊。
トーキョーアーツアンドスペースアニュアル2018
トーキョーアーツアンドスペースの2018年度の活動をまとめた事業報告書。
U-35 展覧会 オペレーションブック 2019
大阪駅前・うめきたシップホールにて開催された「Under 35 Architects exhibition 2019 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会2019」のオペレーションブック。審査員は建築史家である倉方俊輔氏。
空白より感得する
2018年10月13日〜11月11日に開催された、メディア・インスタレーションのパイオニア、フェリックス・ヘスと日本のサウンドアーティストによる展覧会カタログ。展示やパフォーマンスの記録写真、アーティストノート、批評等を収録。日英バイリンガル、200部限定。
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「芸術作品」について|中井康之:キュレーターズノート(2018年12月15日号)
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2019/06/17(月)(artscape編集部)