artscapeレビュー
4人のペインティング
2010年02月01日号
会期:2010/01/08~2010/01/30
小山登美夫ギャラリー京都[京都府]
福永大介、工藤麻紀子、桑久保徹、大野智史による絵画展。4人とも首都圏を拠点に活動している作家なので、私にとっては初めての出会い。今までなかなか見られなかった地元以外の作家と出会えるのは嬉しい。4人の中では桑久保徹の作品(画像)が気になった。海辺らしき情景をかなり引いた視点からパノラミックに描き出している。絵具を盛り上げた力強いタッチには、晩年のゴッホやムンクを思わせるところも。聞けばこのこの人、画家としての生き様に自覚的で、敢えて屋外で描いたことがあったり、自分のなかに架空の画家像を見出して制作過程を記録した書籍を自費出版しているらしい。なんだか興味が湧いてきた。ほかの作品も見てみたい。できれば次は個展で。
2010/01/12(火)(小吹隆文)