artscapeレビュー
この世界とのつながりかた
2010年02月01日号
会期:2009/10/24~2010/03/07
秋葉シスイ、奥村雄樹、川内倫子、仲澄子、橋口浩幸、松尾吉人、松本寛庸、森田浩彰の8名が出品。戦中の少女時代の思い出を絵日記風に綴る仲澄子や、子どもたちとの日常をホームムービー風の映像作品に仕上げた奥村雄樹など、日々を慈しむような作品が目立つ展覧会だった。ひとり別会場でスライドショーを行なった川内倫子の作品は、13年間にわたる家族の写真で構成されており、その膨大な量と密度から目が離せなかった。それらの中でやや異質に感じられたのが秋葉シスイと森田浩彰の作品。秋葉は抽象的な荒野のような空間に人がたたずむ絵画で、森田は一見スチールに見えるが実はムービーの映像。2人の作品だけ理が勝ち過ぎているように見えたのは私だけだろうか。
2010/01/17(日)(小吹隆文)
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