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五十嵐太郎のレビュー/プレビュー

座談会「フクシマや難民を前に、芸術に何ができるか」

会期:2016/01/30

ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川[京都府]

司会は小崎哲哉がつとめ、滞在制作中の美術家や建築家ら、チンポムの卯城竜太らとトークを行なう。社会、原発、メディア、個人としてのアーティストなど、さまざまな話題が展開し、終了後も懇親会、二次会において、日本とドイツの互いの事情で意見交換が続く。

2016/01/30(土)(五十嵐太郎)

ハワイに高知城をたてた男 奥村多喜衛展

会期:2015/12/08~2016/02/10

ハリス理化学館同志社ギャラリー[京都府]

京都へ。久しぶりに同志社大の構内を歩く。近代建築が残り、日本らしからぬ、西洋のキャンパスのような雰囲気だ。目的は「ハワイに高知城をたてた男 奥村多喜衛」展。同大を卒業し、布教で向かった異国に、故郷の高知城型の教会を建設した男の生涯をたどるものだ。筆者の本でも触れたことがある建築だが、展覧会では模型も見ることができた。

写真:同志社大学ハリス理化学館

2016/01/30(土)(五十嵐太郎)

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インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンス・カンパニー「DUST─ダスト」

会期:2016/01/28~2016/01/31

彩の国さいたま芸術劇場[埼玉県]

涙を流す目と洪水のイメージのアニメーションから始まり、明るくなると、机が並ぶ教室のような舞台が出現する。そして奥に外界への扉がひとつ。集団で連鎖しながら、流れるような踊りが繰り広げられ、クラシックの大音響が侵入する。終わりと始まりのアレゴリーを感じさせるダンスだった。

2016/01/29(金)(五十嵐太郎)

フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション

会期:2016/01/01~2016/02/14

森美術館 東京シティビュー内スカイギャラリー[東京都]

森ビルのフォスター展は、半世紀の活動を包括的に振り返る充実した内容と模型群だった。巨大な事務所ゆえに可能だが、彼の仕事はいまなお建築デザインが表層の操作に止まらず、構築的なレベルで未来を開く可能性を感じさせる。しかも、過去の歴史建築ともつきあいながら、一定の成果を出す。ただ、展望フロアの余白に作品が置かれているのは、かわいそうだった。

2016/01/23(土)(五十嵐太郎)

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はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション

会期:2016/01/20~2016/04/04

国立新美術館[東京都]

歴史をたどりながら、大原美術館のコレクションを紹介する。最初期には倉敷の小学校で日本初のオリエント展示を行なっていたのが興味深い。東京で西洋美や国立近美のハコができる前からいち早く活動を開始し、長く継続しつつも保守化せず、新機軸を打ち出す。興行としての企画展ではなく、常設で勝負できる美術館だ。

2016/01/23(土)(五十嵐太郎)

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