artscapeレビュー
五十嵐太郎のレビュー/プレビュー
ナショナル・ギャラリー セインズベリー棟
[イギリス・ロンドン]
ナショナル・ギャラリーへ。ロバート・ヴェンチューリが手がけたセインズベリ・ウィングから入る。ハイテクのフォスターによるガラスの増築とは違い、もとの建物の古典主義を偽装しつつ、マニエリスム的に延長したデザインだ。有名な西洋絵画がそろっているが、学部の頃、高階秀爾、若桑みどり、大高保二郎の各先生による美術史の講義を聴講したことを思い出すラインナップだ。筆者は建築学科だったが、あのとき西洋美術をどう見るかを最初に学んだ。
2013/12/31(火)(五十嵐太郎)
ウェストフィールド・ストラットフォードシティ
[イギリス・ロンドン]
オリンピック・パークの隣、駅に直結するのが、ウエストフィールド・ストラトフォード・シティという新しい巨大なショッピングモールである。屋根を架けない、屋外のストリートのエリアも演出するのが特徴のようだ。ヨーロッパではかなり大きいものらしいが、ドバイのテーマ型モールをいろいろ見たことがあるので、それに比べると小さい。
2013/12/31(火)(五十嵐太郎)
オリンピック・パーク
[イギリス・ロンドン]
ロンドンの北東、オリンピック・パークへ。ザハ・ハディドによるアクアティクス・センターや、アニッシュ・カプーアの巨大彫刻の塔などが残るのだが、近くにアクセスできず、遠くから眺めるだけだった。現在は廃墟感の漂う雰囲気で、大阪万博が終わった後もこんな感じだったのではないかと、つい想像してしまう。ただし、現在はオリンピック・パークを整備中で、2014年にきちんと再開するようだ。
2013/12/31(火)(五十嵐太郎)
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
[イギリス・ロンドン]
ヴィクトリア&アルバート美術館に立ち寄る。ここは以前、藤森照信さんの茶室も展示したように、建築セクションがあり、常設で建築の展示室をもうけている。テーマごとの展示、建築家のドローイングや思考、構造や技術の解説、そして大英帝国が支配した海外におけるイギリス人建築家の作品などが紹介されていた。
2013/12/30(月)(五十嵐太郎)
Serpentine Sackler Gallery
[イギリス・ロンドン]
ハイドパークに出向き、ザハ・ハディドによるサーペンタインのsackler galleryを見学した。ロンドン滞在中は開かないので、内部に入れないのを承知で訪れたが、外観を見る限り、正直、あまりいい建築のようには思えなかった。強い形はあるが、空間がないというか。ザハの作品は、当たり外れの振幅が大きいという印象は変わらなかった。
2013/12/30(月)(五十嵐太郎)