artscapeレビュー
五十嵐太郎のレビュー/プレビュー
隈研吾建築都市設計事務所《三里屯SOHO Sanlitun SOHO》ほか
[中国・北京市]
北京へ移動し、ルーバーをさまざまなパターンで使う隈研吾による三里屯SOHO、空中でダイナミックに各棟をつなぐスティーブン・ホールの《当代MOMA》の集合住宅、ザハ・ハディドによる《望郷SOHO》と《銀河SOHO》、ユニークな形態のMADによるビルなどを見学した。ザハはさすがのランドマーク力である。《銀河SOHO》の方、流動的な内部空間は想像以上によかった。清華大学にてレクチャーを行なった後、古い教会をリノベーションした場で、CBCの歓迎会。
写真:上から、ザハ・ハディド《銀河SOHO Galaxy SOHO》、隈研吾建築都市設計事務所《三里屯SOHO Sanlitun SOHO》、スティーブン・ホール《当代MOMA LINKED HYBRID》
2013/12/09(月)(五十嵐太郎)
天津図書館
[中国・天津市]
深い霧の中、北京から天津に移動した。文化地区のエリアに完成した劇場、山本理顕が設計した本当に巨大な図書館(グラフィックは廣村正彰が担当。空中に本棚のブリッジがあるのだが、ここは本物の書籍ではなかった)、夜になると光るイースタン建築設計事務所によるタワー・オブ・リングなどを見学する。その後、天津大学でレクチャーを行ない、同時代の批評家も紹介しつつ、戦後からバブル崩壊後の日本現代建築について語る。
2013/12/08(日)(五十嵐太郎)
野口英世記念館
[福島県]
野口英世記念館を訪れた。野口の生家をそのまま保存し、上に大屋根をかけて保存しているダイナミックな空間である。ただ、個人的に野口は貧しい農家というイメージをもっていたが、ちゃんと保存すれば、120年はもち、しかもそれなりに大きい家だった。
2013/12/06(金)(五十嵐太郎)
猪苗代町体験交流館「学びいな」
[福島県]
公共建築賞の審査で猪苗代へ。青島裕之が設計した猪苗代町体験交流館「学びいな」を見学する。磐梯山、隣の施設、積雪、地域の屋根など、周辺環境とうまく呼応する、独特な屋根の形状がカッコいい。また内部にホールを抱えるが、事前のワークショップを通じて、住民が主体となって管理や運営にも関わる、愛される施設になっていた。
2013/12/06(金)(五十嵐太郎)
葵倶楽部
[愛知県]
『あいち建築ガイド』のインテリアのパートで紹介されている、葵倶楽部にて、食事会。築100年以上の古民家を改装したカフェ兼ギャラリーである。渡邊潤一が内装設計を手がけたもの。現代的なテイストを注入し、異なる時代の雰囲気が重層する空間だった。
http://aoiclub.exblog.jp
2013/12/04(水)(五十嵐太郎)