artscapeレビュー
五十嵐太郎のレビュー/プレビュー
愉快な家─西村伊作の建築─展
会期:2011/09/01~2011/11/19
INAXギャラリー1[東京都]
INAXギャラリーの「愉快な家─西村伊作の建築─」展は、近代において住宅の空間がもたらす新しい生活への憧れと、大正時代の自由な雰囲気が伝わる好企画である。
2011/09/28(水)(五十嵐太郎)
世界建築会議(UIA)2011東京大会関連事業「アーキニアリング・デザイン展 2011 模型で読み解く世界の建築」ほか
会期:2011/09/22~2011/10/01
丸ビル・マルキューブ[東京都]
UIAの東京大会へ。国際フォーラムの地下1階の展示は、ヴェネチア・ビエンナーレを見慣れていると迫力不足である。とはいえ、同時期にさまざまな建築展が開催されたことが特筆される。相田みつを美術館では、「建築におけるタイ国王陛下の理念展」が行なわれ、タイ版帝冠様式というべき国会議事堂のプロジェクトを紹介する。丸ビルでは、吹抜けで作品がバージョンアップされた「アーキニアリング・デザイン展 2011」、7階で気合いの入ったつくり込みによる「東京2050/12の都市ヴィジョン展」を行なう。単純に比較すると、やはり模型で読み解く構造展が楽しい。またアーツ千代田3331の「インドネシア建築家週間@東京2011」は、全作品の模型がある力作で、現代性と地域性のせめぎあいが興味深い。
写真:上から「東京国際フォーラム」「建築におけるタイ国王陛下の理念展」「アーキニアリング・デザイン展 2011」「東京2050/12の都市ヴィジョン展」「インドネシア建築家週間@東京2011」
2011/09/28(水)(五十嵐太郎)
東日本大震災に係る復興支援プロジェクト「立ち上がるための住まい展」
会期:2011/09/26~2011/09/30
工学院大学新宿キャンパス[東京都]
ギャラリートークを行なうために、工学院大の1階吹抜けで開催された、東日本大震災に係る復興支援プロジェクト「立ち上がるための住まい展」を訪れる。会場では、ダンボールによる簡易ユニットなど、工学院大の各先生のプロジェクトを紹介するほか、住田町の木造仮設住宅や釜石に持ち込まれたパオの実物が展示された。
2011/09/26(月)(五十嵐太郎)
Under 30 Architects exhibition 2011 30歳以下の若手建築家7組による建築の展覧会(2011)
会期:2011/09/09~2011/10/10
ODPギャラリー[大阪府]
大阪にて、2回目のU-30展に関連したシンポジウムの司会をつとめる。今年のU-30は昨年に比べると、会場での空間インスタレーションが減り、実作を行なう若手建築家が増えていた。7組のうち、4組が公募で入れ替わる。シンポジウムは、藤本壮介や五十嵐淳らの上の世代がU-30を煽り、最後にバトルモードになったところで惜しくも時間切れとなった。それゆえ、来年は討議の時間を増やすことが検討されているらしい。
2011/09/24(土)(五十嵐太郎)
震災とクリエイティビティ
会期:2011/09/23~2011/10/11
新・港村(新港ピア) 新・港村ギャラリー(Cゾーン)[神奈川県]
新・港村の「震災とクリエイティビティ」展では、もっともでかい大ギャラリーの外壁二面を用いて、建築系ラジオ枠で、東北大五十嵐研の南相馬市/女川プロジェクト+彦坂尚嘉の巨大壁画(南相馬の集会所と同スケール)を展示することになった。これは建築と美術が複合したもので、同時に展示された建築系のアーキエイドや石巻2.0、そして美術系の開発好明や村上タカシのプロジェクトのちょうど中間の位置づけと言えるだろう。
2011/09/23(金)(五十嵐太郎)