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世界建築会議(UIA)2011東京大会関連事業「アーキニアリング・デザイン展 2011 模型で読み解く世界の建築」ほか

2011年10月15日号

会期:2011/09/22~2011/10/01

丸ビル・マルキューブ[東京都]

UIAの東京大会へ。国際フォーラムの地下1階の展示は、ヴェネチア・ビエンナーレを見慣れていると迫力不足である。とはいえ、同時期にさまざまな建築展が開催されたことが特筆される。相田みつを美術館では、「建築におけるタイ国王陛下の理念展」が行なわれ、タイ版帝冠様式というべき国会議事堂のプロジェクトを紹介する。丸ビルでは、吹抜けで作品がバージョンアップされた「アーキニアリング・デザイン展 2011」、7階で気合いの入ったつくり込みによる「東京2050/12の都市ヴィジョン展」を行なう。単純に比較すると、やはり模型で読み解く構造展が楽しい。またアーツ千代田3331の「インドネシア建築家週間@東京2011」は、全作品の模型がある力作で、現代性と地域性のせめぎあいが興味深い。

写真:上から「東京国際フォーラム」「建築におけるタイ国王陛下の理念展」「アーキニアリング・デザイン展 2011」「東京2050/12の都市ヴィジョン展」「インドネシア建築家週間@東京2011」

2011/09/28(水)(五十嵐太郎)

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