2021年08月01日号
次回9月1日更新予定

artscapeレビュー

artscape編集部のレビュー/プレビュー

カタログ&ブックス | 2020年11月15日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をartscape編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます




企画展示図録「性差(ジェンダー)の日本史」

発行:国立歴史民俗博物館
発行日:2020年10月
定価:2,272円(税抜)
サイズ:A4判、320ページ

無意識のうちに私たちを強くとらえているジェンダー。その歴史は、驚きと発見に満ちています。企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」では、歴史の面白さを満喫しながら、ジェンダーにとらわれず、誰もが自分らしく生きられる社会を築く手がかりを見つけていただけるのではないでしょうか。



実況・比較西洋建築史講義

著者:中谷礼仁
ブックデザイン:井川祥子
編集:北浦千尋
発行:インスクリプト
発行日:2020年10月30日
定価:2,200円(税抜)
サイズ:21cm、205ページ

“比較”であぶり出す建築史の実験
版を重ねた『実況・近代建築史講義』の姉妹篇。本書では古代ギリシアからルネサンスの始まりまでを扱う。聴けば建築史が好きになる早稲田大学の人気講義をまるごと収録。「歴史とは、少なくとも二つ以上の事象の間に発生する想像的な時空のことである」。複数の建築物・事象を比較によって類推し、なぜそのように構築されたのかを、歴史的背景とともに、実況形式でわかりやすく解説。代表的な建築物と当時の時代精神、新たな構法が導入され課題が克服されてゆく変遷の様子が、多数の図版と併せ、歴史の動力と関係づけて理解できる、面白さ抜群の中谷建築史第二弾。付録地図付。



エアロゾルの意味論 ポストパンデミックの思想と芸術 粉川哲夫との対話

著者:大山エンリコイサム
発行:青土社
発行日:2020年9月25日
定価:2,000円(税抜)
サイズ:19cm、203ページ

ウイルスの時代を背景に交わされる、美術家と思想家の往復書簡。文明と歴史、人間と自然、ブラック・ライヴズ・マター、インフォデミック──世界への、広く深き思考の交感。



別府

著者:芹沢高志
デザイン:尾中俊介(Calamari Inc.)
写真(ジャケット・表紙):草本利枝
発行:ABI+P3
発行日:2020年11月20日
定価:1,600円(税抜)
サイズ:四六判変型、192ページ

環境計画からアートの現場に越境し、幾多のプロジェクトを実践してきた著者が、世界有数の温泉地・別府を舞台に虚実織り交ぜ綴る、芸術とまち、芸術と環境を巡る思考の旅。



この星の絵の具 中 ダーフハース通り52

著者:小林正人
発行:アートダイバー
発行日:2020年10月25日
定価:1,800円(税抜)
サイズ:15cm、366ページ

伝説のキュレーター、ヤン・フートに招かれ、小林はベルギー・ゲントの地に降り立った。
なにもわからず飛び込んだのは、国際的なアートシーンのど真ん中。世界的なアートピープルやアーティストらが交差する開かれた世界で、小林は、ダーフハース通り52番地にスタジオを構え、新たな作品制作にとりかかる。
ゲントの光は芸術家としての眼を開かせ、啓示にも似た直感を得た小林は、やがてオリジナルな絵画スタイルを獲得する。そして、新しいミューズとの出会い……。
異国の地での挫折や成功を経て、自身の芸術を追い求める姿を自伝小説の形式で語るビルドゥングスロマン3部作の第2作。



建築学生ワークショップ東大寺2020 全国の大学生を中心とした合宿による地域滞在型ワークショップ全収録

編集:特定非営利活動法人アートアンドアーキテクトフェスタ
発行:アートアンドアーキテクトフェスタ
発行日:2020年10月22日
定価:1,818円(税抜)
サイズ:30cm、87ページ

2020年に東大寺で行われた建築学生ワークショップのドキュメントブック。各班の作品紹介、式辞、総評などを収録する。取り外せる冊子「プロセス(実施制作に向けた経緯)」付き。



たね

著者:ときたま
発行:有限会社トキヲ
発行日:2020年10月14日
定価:3,500円(税抜)
サイズ:B6判変型、398ページ

アーティスト・ときたまの全編iPhone写真による写真集。2016年から、アフターコロナまでをカバーした2020年5月までの膨大なデータからプリントした約5000枚から、391点が写真集に収録されています。



KYOTOGRAPHIE 2020 Catalogue+Visual Book

アートディレクション&デザイン:塩谷啓悟
編集:鮫島さやか(KYOTOGRAPHIE チーフエディター)
発行:一般社団法人KYOTOGRAPHIE
発行日:2020年9月19日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:104ページ

京都を舞台に開催される国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」の2020年度公式カタログ。



HAPS 事業報告書 2019年度

企画・編集:一般社団法人HAPS事務局
編集:松永大地
デザイン:吉田健人(bank to LLC.)
発行:一般社団法人HAPS
発行日:2020年3月31日
定価:非売品
サイズ:40ページ

東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)の2019年度の活動をドキュメントしたアニュアルブック。





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https://honto.jp/

2020/11/15(日)(artscape編集部)

カタログ&ブックス | 2020年11月1日号[テーマ:食べる]

テーマに沿って、アートやデザインにまつわる書籍の購買冊数ランキングをartscape編集部が紹介します。今回のテーマは、京都dddギャラリー(京都府)で開催中の「食のグラフィックデザイン」にちなみ「食べる」。このキーワード関連する、書籍の購買冊数ランキングトップ10をお楽しみください。
ハイブリッド型総合書店honto調べ。書籍の詳細情報はhontoサイトより転載。
※本ランキングで紹介した書籍は在庫切れの場合がございますのでご了承ください。

「食べる」関連書籍 購買冊数トップ10

1位:大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪

著者:橋爪節也
発行:青幻舎
発売日:2020年6月16日
定価:2,300円(税抜)
サイズ:19cm、255ページ

大正14年(1925)、東京市を抜いて日本第1位、世界第6位のマンモス都市に膨張した大阪市。「大大阪」と称された華やかな時代の秀選チラシ約360点を、「買う」「食べる」といった6つのテーマに分けて収録する。


2位:結局できずじまい(SHINSUKE YOSHITAKE Illust Essay Books)

著者:ヨシタケシンスケ
発行:講談社
発売日:2013年1月17日
定価:952円(税抜)
サイズ:19cm、93ページ

おしゃれ、ボウリング、柔軟体操、キレイに食べる、パソコンへの心構え、献血、お祭りをエンジョイ、自発的な行動…。なんでこんな簡単なことができないんだろう? 「自分のできないこと」をテーマにしたお話をまとめた、誰もが感じるモヤモヤを描いたイラストエッセイ。


3位:ゴッホ原寸美術館 100% Van Gogh!(100% ART MUSEUM)

画:Vincent van Gogh
著者・監修:圀府寺司
発行:小学館
発売日:2017年8月1日
定価:3,000円(税抜)
サイズ:30cm、200ページ

ゴッホの名画を迫力の原寸で再現! 《ジャガイモを食べる人々》《アルルの跳ね橋》《夜のカフェ・テラス》《ひまわり》《星月夜》《糸杉》など、初期から晩年まで、ゴッホの代表作を厳選。力強い筆触やマティエール(絵肌)などゴッホ作品の魅力を原寸図版ならではの迫力で再現。また、制作時期による「自画像」や「肖像画」の変貌や、「ジャポニスム(日本趣味)」との関わり、風景画や静物画における様々な挑戦、さらに素描や水彩画など、その画業を通じて試みた技法と様式の多様性・変遷を概観。



4位:世界のSweets & Dishes(ぬり絵BOOK)

著者:西脇エリ
発行:池田書店
発売日:2016年4月14日
定価:1,200円(税抜)
サイズ:15×21cm

カラフルなスイーツ、湯気をあげるジューシーな料理、旬の食材。国は違えど、おいしいものはみんなの心をわくわくさせてくれます。作っている風景や食べる人々の笑顔も、おいしいスパイス。本書はそんな「食」をテーマにしてぬり絵を作りました。



5位:見てすぐ描ける動物スケッチ イヌ38種・ネコ16種・野生動物80種を見る・読む・描く

著者:視覚デザイン研究所
発行:視覚デザイン研究所
発売日:2009年4月
定価:1,500円(税抜)
サイズ:20×22cm、167ページ

「走る」「歩く」「おすわり」「食べる」「身づくろい」など、イヌ、ネコ、草食動物、食肉・雑食動物、サル目の様々な動作を描いたスケッチを、各動物に関する知識とともに収録。



6位:この椅子が一番! 椅子に関わる専門家100人が本音で選んだシーン別ベストな椅子とは…

著者:西川栄明
発行:誠文堂新光社
発売日:2017年9月4日
定価:1,800円(税抜)
サイズ:19cm、287ページ

家具デザイナー、建築家、インテリアショップ店長、家具メーカー商品開発担当者など、椅子に関わる専門家100人に、名作椅子ベスト20.座りやすい椅子ベスト10・ワースト10、仕事がバリバリはかどる椅子、パスタを食べる時に座りやすい椅子、5歳の子どもに座らせたい椅子など、約40項目のアンケートを実施。その回答を基に、それぞれの項目に適する椅子をベスト20、ベスト10、ベスト5形式で紹介する。



7位:はりねずみのあずき&もなかポストカードブック

著者:角田修一
発行:講談社
発売日:2020年1月23日
定価:1,000円(税抜)
サイズ:15cm、32ページ

はりねずみ界の大スター、父あずき&娘もなかのポストカードブック
インスタグラムでりんごを食べるあずきの動画が海外メディアの目にとまり紹介されたのをきっかけにフォロワー数が激増し、一躍スターとなったあずき。今回、素敵なポストカードブックを発売。窓辺、キッチン、リビング、バスルーム、書斎……。人間世界でいたずらをする父あずきと娘もなかとのストーリー。ファンタジーの世界を表現したスタイリングで撮りおろした作品は、SNSでは見られないプレミアム感満載です。



8位:柳家喬太郎江戸料理平らげて一席

著者:柳家喬太郎(噺)、佐藤俊一(聞き書き)
発行:小学館
発売日:2010年2月24日
定価:1,600円(税抜)
サイズ:19cm、255ページ

柳家喬太郎が語る、江戸の食が要の噺35席
いま実力・人気ともNo.1の若手落語家・柳家喬太郎が、江戸の食が噺の要になっている落語について語ります。師の豊富で深い蘊蓄、そして演者としての視点からの演じ所、聞き所のツボが、高座そのままの軽妙な語り口で展開。喬太郎師匠の、“読む落語”とも言える一冊です。本寸法の古典落語34席に、自身の新作『寿司屋水滸伝』も入った、厳選35席。読んだら食べたくなってしまう、そんな江戸料理ラインナップには、料理そのものの歴史や解説も。落語を聞いた後、登場する料理を食べながら居酒屋で蘊蓄を一捻り、と言う、ひと味違う落語通を気取れる豆知識も付いています。



9位:池波正太郎の世界(コロナ・ブックス)

編集:太陽編集部
発行:平凡社
発売日:1998年12月
定価:1,523円(税抜)
サイズ:22cm、126ページ

「散歩」と「食べること」の達人、「映画」の見巧者、そして「猫」を愛した東京人−池波正太郎。人を惹きつけてやまないその男振りを、エッセイ、写真、スケッチの数々で再び甦らせる。



10位:いろは落語づくし 1 落語からわかる江戸の食

著者:稲田和浩
発行:教育評論社
発売日:2019年11月15日
定価:1,400円(税抜)
サイズ:19cm、230ページ

芋から酢豆腐、雲古まで、落語に出てくる食べ物噺を楽しむ一冊。「うまいもん」をいろはの順に並べ、それが登場する落語とともに紹介。落語が完成したとされる江戸時代の庶民の暮らしも一緒に味わえる。





artscape編集部のランキング解説

食は人なり。医食同源。食べることにまつわることわざや慣用句は数多くありますが、食は私たちが健康に生きるうえで必要不可欠なものであるという以上に、食べることが何よりの人生の喜びでありエンターテイメントという人も少なくないのではないでしょうか。
「食べる」というキーワードで抽出した今回のランキング。『柳家喬太郎江戸料理平らげて一席』(8位)、『いろは落語づくし 1 落語からわかる江戸の食』(10位)と、落語に関する本が2冊もランクインしているのが興味深いポイントです。そのいずれもがテーマにしているのは、江戸時代に食べられていた料理の数々。蕎麦を啜ったりお酒を飲んだり、噺家の洗練された身振りを通して見えてくる食の風景はいつも美味しそうですが、数多くの噺を食という視点で掘り下げると、江戸の庶民の食文化の奥行きに驚かされること間違いなし。
『りんごかもしれない』や『もう ぬげない』、『りゆうがあります』などの絵本で知られるヨシタケシンスケの『結局できずじまい』(2位)は、著者が「うまくできない」と感じる日常のあれこれをユーモラスな筆致で綴ったイラストエッセイ。その中で、ごはんをキレイに食べることができないというジレンマに共感する人は実は多そうです。生活のさまざまなシーンごとに適した椅子を専門家たちが選び紹介する6位の『この椅子が一番! 椅子に関わる専門家100人が本音で選んだシーン別ベストな椅子とは…』では、「パスタを食べる時に座りやすい椅子」というピンポイントなシチュエーションまでカバー。食以外のシーンを通しても、椅子というプロダクトの想像以上の多様性を知ることができるユニークな一冊です。また、「食×本」を語るうえで外せない、数多くの優れた食のエッセイを遺した文筆家・池波正太郎の世界を総覧できる一冊もやはりランクイン(9位)。
食欲の秋、京都dddギャラリーで開催されている「食のグラフィックデザイン」展では、広告をはじめとした古今東西の食にまつわるグラフィックデザインが一堂に会しています。食べる楽しみを伝えるものだけでなく、フードロスなどの社会問題を提示し、私たちに問いを投げかけるのもグラフィックデザインの役割。今回ランクインした本たちも、生きることと切り離せない食を考える、新しい手がかりになることを願います。


ハイブリッド型総合書店honto(hontoサイトの本の通販ストア・電子書籍ストアと、丸善、ジュンク堂書店、文教堂など)でジャンル「芸術・アート」キーワード「食べる」の書籍の全性別・全年齢における購買冊数のランキングを抽出。〈集計期間:2019年10月23日~2020年10月22日〉

2020/11/02(月)(artscape編集部)

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カタログ&ブックス | 2020年10月15日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をartscape編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます




絵画の力学

著者:沢山遼
発行:書肆侃侃房
発行日:2020年10月15日
定価:2,700円(税抜)
サイズ:A5判、408ページ

芸術を経験することとは、振動する差異と諸力のただなかに巻き込まれることだ。芸術の思考=批評はそこから開始される。
アンディ・ウォーホル、ジャクソン・ポロック、バーネット・ニューマン、カール・アンドレ、ロバート・モリス、香月泰男、福沢一郎、辰野登恵子、高松次郎、ゴードン・マッタ゠クラーク、ロザリンド・クラウス、クレメント・グリーンバーグ、イサム・ノグチ──。
「美術手帖」芸術評論募集第一席を受賞した著者による堂々たる初の単著。単行本書き下ろしとして、イサム・ノグチ論「火星から見られる彫刻」を収録する。美術批評の新たな達成。

佐賀町エキジビット・スペース 1983–2000 現代美術の定点観測

編集:佐賀町アーカイブ
テキスト:田野倉康一(詩人)、小池一子(佐賀町アーカイブ主宰)、谷内克聡(群馬県立近代美術館)
写真:林雅之ほか
ブックデザイン:菊地敦己
発行:HeHe
発行日:2020年10月7日
定価:3,500円(税抜)
サイズ:216×180mm、322ページ

パルコなどの企画広告ディレクターであり、プライベートブランドの先駆けでもある「無印良品」の発案立ち上げなどに関わった小池一子は、東京都江東区佐賀にあった食糧ビル(1927年竣工)を修復し、1983年に佐賀町エキジビット・スペースを開設しました。(中略)行われた展覧会は106回、関わったアーティストは400人以上にのぼり、2000年12月に幕を閉じるまで、多種多彩な現在進行形の美術を発信し続けました。本書は、その一連の活動を「定点観測」という言葉に集約し、1983年から2000年までの全展覧会会場風景と、当時出展した作品約50点を展示する展覧会のカタログをかねた、佐賀町エキジビット・スペースと、日本の現代美術の軌跡を辿る決定版です。

「ユーザーフレンドリー」全史 世界と人間を変えてきた「使いやすいモノ」の法則

著者:クリフ・クアン、ロバート・ファブリカント
翻訳:尼丁千津子
発行:双葉社
発行日:2020年10月1日
定価:2,400円(税抜)
サイズ:四六判、493ページ

車のハンドル、コンピュータのデスクトップ、iPhone、「いいね!」ボタン…私たちの生活をガラリと変え、瞬く間に定着した数々の大ヒットデザインはなぜ生まれ、そうでないものはなぜ姿を消していったのか? 現代の私たちを取り巻くすべてのモノの根底にある「人間が使いやすい=ユーザーフレンドリー」という概念が生まれて発達してきた100年余りの歴史をたどりながら、生活やビジネス、思考といった人間の営みにデザインがいかに深く関わっているのかを考察する、現代デザイン文化史の決定版。

デザイン偉人伝 WHO DESIGNED FIRST?

著者:松田行正
ブックデザイン:松田行正
デザイン協力:杉本聖士+倉橋弘
発行:左右社
発行日:2020年10月1日
定価:2,000円(税抜)
サイズ:四六判変型、327ページ

「デザイン」という言葉が生まれる以前からデザインの偉業は成されていた! トリミングの達人・俵屋宗達、オールオーバーの先駆者・モネなど、偉人たちの手法や着想のヒントを時代背景とともに解き明かす。目からウロコのデザイン史!

工夫の連続 ストレンジDIYマニュアル

著者:元木大輔
発行:晶文社
発行日:2020年10月2日
定価:1,950円(税抜)
サイズ:A5判、210ページ

視点を変えるだけで、あらゆるものは素材になる。ゼロから考えずに、すでにあるものをハックする方法を獲得しよう。まわりの環境を変える工夫を身につければ、世界はより豊かで楽しいものになる! 自由に形を考えられるフルーツ・ボウルから駅の階段を使った劇場まで、さまざまなスケールのものを自らの手で作り、考えるための画期的なDIYマニュアル。ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展への出展などで注目を浴びる建築家、元木大輔による初の著書!





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https://honto.jp/

2020/10/15(木)(artscape編集部)

カタログ&ブックス | 2020年10月1日号[テーマ:都市]

テーマに沿って、アートやデザインにまつわる書籍の購買冊数ランキングをartscape編集部が紹介します。今回のテーマは、ワタリウム美術館(東京都)で開催中の「生きている東京展」や国立新美術館(東京都)で開催中の「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」にちなみ「都市」。このキーワード関連する、書籍の購買冊数ランキングトップ10をお楽しみください。
ハイブリッド型総合書店honto調べ。書籍の詳細情報はhontoサイトより転載。
※本ランキングで紹介した書籍は在庫切れの場合がございますのでご了承ください。

「都市」関連書籍 購買冊数トップ10

1位:STUDIO VOICE vol.415(2019September)We all have Art

発行:INFASパブリケーションズ
発売日:2019年9月21日
定価:537円(税抜)
サイズ:30cm、248ページ

ジャンルレスなカルチャー誌。インドネシアのアートコレクティブ、中国SF、東南アジアのフィルムメーカーたち、ベトナム大都市のビジュアルカルチャーなどを取り上げる。


2位:大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪

著者:橋爪節也
発行:青幻舎
発売日:2020年6月16日
定価:2,300円(税抜)
サイズ:19cm、255ページ

大正14年(1925)、東京市を抜いて日本第1位、世界第6位のマンモス都市に膨張した大阪市。「大大阪」と称された華やかな時代の秀選チラシ約360点を、「買う」「食べる」といった6つのテーマに分けて収録する。


3位:山内マリコの美術館は一人で行く派展 ART COLUMN EXHIBITION 2013-2019(Bros.books)

著者:山内マリコ
発行:東京ニュース通信社
発売日:2020年3月3日
定価:1,600円(税抜)
サイズ:19cm、267ページ

アート界とは無縁の作家が行った、7年分の美術展の記録! 新時代、新感覚の、やさしいアート入門書。 ありふれた地方都市に生きる女の子を描いた小説『ここは退屈迎えに来て』で、鮮烈なデビューを飾った山内マリコ。瑞々しくリアルな筆致で心の機微を捉える彼女の小説は、同世代を中心に圧倒的な共感を呼ぶ一方、エッセイでは抜群のユーモアセンスを発揮。コラムやレビューの依頼が絶えない作家です。大阪芸術大学を卒業し、美術館めぐりが趣味だった彼女は、2013年に雑誌『TV Bros.』で、美術展をテーマにした連載をスタートします。主に一人で、自腹で美術館の企画展に行き、作品の紹介はもちろん、芸術家の背景にも思いを巡らせながら、感じたことをそのまま書く。彼女のユーモラスな文体は、ときに小難しいと思われがちなアートの魅力を、身近な存在として伝えてくれます。



4位:東京ミュージアム散歩 そうそう、行きたいな、と思ってた! 11の街の51の美術館と博物館へ。(LMAGA MOOK)

編集・発行:京阪神エルマガジン社
発売日:2020年7月3日
定価:950円(税抜)
サイズ:26cm、95ページ

東京は日本でもっとも豊富なアート体験ができる恵まれた都市。その時々で、魅力的な展覧会も尽きません。そんな中でも、新設やリニューアルなど、ニュースのある美術館・博物館をピックアップして11エリアへ誘います。さらに、近隣の知られざるミュージアムをめぐり、散歩の途中においしい名店やカフェ、おみやげにも立ち寄って、どっぷり文化・芸術に浸る一日をご提案します。いまこそ行きたい、何度でも行きたい保存版です。



5位:都市は文化でよみがえる(集英社新書)

著者:大林剛郎
発行:集英社
発売日:2019年10月17日
定価:800円(税抜)
サイズ:18cm、204ページ

文化(アート)は都市再生に多大な影響を与えるものである。しかし、アート単独、特に現代アートによる地域復興には限界がある。アトラクティブな美術館の建設やアートイベントは一時的な集客であり、その地に住む人々にとって真に魅力的な地域となるかは別問題だ。都市の再生や復興は、もともとそこにある文化や歴史、人々の営みを無視して成すことはできない。本書では、金沢、岡山・瀬戸内エリア、前橋、大阪、ヨーロッパ、香港など、国内外のケースを参考にしながら、アートと都市の関係性を考える。現代美術家の会田誠、フランスの元文化大臣ジャック・ラングとの対談も収録。



6位:公の時代

著者:卯城竜太、松田修
発行:朝日出版社
発売日:2019年9月24日
定価:1,800円(税抜)
サイズ:19cm、322ページ

「アーティスト」が消失した次は、「個」が消える番だ。 復興、オリンピック、芸術祭、都市再開発、表現の自由──“ブラックボックス化”した大正の前衛アートを手がかりに、開かれた社会(パブリック)と「個」を探る画期的な公共/芸術論! 津田大介、青木淳、福住廉の三氏も対話に参加。
ウェブ版「美術手帖」での好評連載を全面改訂し、新たな論として更新。「あいちトリエンナーレ2019」の“公開”検閲・展示中止を受けた対談も急遽追加。
大きなアートフェアや芸術祭に率先して「配置」されるアーティスト、民営化されて「マジョリティ」しか入れなくなった公園や広場、「滅私奉公」して作品を社会から閉ざしていく市民のタイムライン……「みんな」「一般」の名のもとに、トップダウン/ボトムアップ双方から個人が侵食されていくとき、新しい公共圏と自由をどうつくっていくか? 「個と公」の問題を、アーティストとアートの存在意義をテコにして実践的に考える。



7位:憧れのインスタグラマー20名に学ぶ美しい写真術

著者:fuka09 ほか
発行:インプレス
発売日:2020年5月22日
定価:1,800円(税抜)
サイズ:21cm、207ページ

ポートレート、風景、旅、動物、都市夜景…。多彩なジャンルで活躍している人気フォトグラファーの人気の秘密に迫る。インスタグラムの活用方法や、美しい写真の撮り方&仕上げ方、Q&A、使用カメラやレンズなども収録する。



8位:印象派の歴史 下(角川ソフィア文庫)

著者:ジョン・リウォルド
翻訳:三浦篤、坂上桂子
発行:KADOKAWA
発売日:2019年8月23日
定価:1,360円(税抜)
サイズ:15cm、431+94ページ

1874年春、ついに第一回「印象派展」が幕を開けた。自然や都市への新たな眼差しを共有する若き画家たちが自らつくり上げるグループ展──それは事件だった。観衆の戸惑い、嘲笑、辛辣な批評の一方で、のちの近代美術史に刻まれる数々の名作が産声をあげていく。カフェでの激論、支援者の拡大、仲間の死、そしてゴッホ、ゴーガン、スーラら次世代への継承。全八回の印象派展を丹念に辿る通史の決定版。詳細な文献目録を収録。



9位:デジタルカメラによる野鳥の撮影テクニック

著者:中野耕志
発行:誠文堂新光社
発売日:2015年8月25日
定価:1,600円(税抜)
サイズ:21cm、191ページ

単なるカメラの扱い方を紹介するのではなく、野鳥を撮影するための基礎知識や生態を紹介し、臨機応変に野鳥撮影ができるように解説します。また、都市公園・農耕地・森林・山岳・高山・海岸・干潟などの環境別の機材や装備、撮影法の他、実例を挙げて個々の野鳥の撮影テクニックを紹介します。



10位:杉本博司 瑠璃の浄土 京都市京セラ美術館開館記念展

著者・撮影:杉本博司
編集:京都市京セラ美術館
発行:平凡社
発売日:2020年4月3日
定価:3,181円(税抜)
サイズ:29cm、229ページ

2020年3〜6月に京都市京セラ美術館で開催の展覧会の図録。写真家・杉本博司が「瑠璃の浄土」のタイトルのもと、仮想の寺院の荘厳を構想した作品等を収録する。三木あき子らの論考も掲載。折込みページあり。





artscape編集部のランキング解説

オリンピックの開催がコロナ禍の影響で延期になった2020年夏の東京。この数年間あちこちで進んでいた都市開発もクライマックスを迎えるなか、「生きている東京展」や「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」をはじめとして、東京という都市の姿をさまざまな角度から見つめ直す展覧会が現在数多く開催されています。
今回のテーマ「都市」のランキングでは、東京のみならず大阪やアジア諸国など、都市とそこで紡がれる文化のアイデンティティにクローズアップした書籍・雑誌が並びました。1位の『STUDIO VOICE vol.415』は、vol.413での音楽、vol.414でのファッションに続いてアジアのアートの現場を取材したアジア特集三部作の完結編。世界的ヒットを記録する中国発SF『三体』の著者インタビューを筆頭に、文学を含めたアジアの芸術事情の先端に迫ります。各都市の空気感やざわつきを伝えるハイクオリティな写真や誌面構成にも注目したいところ。『大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪』(2位)は、当時東京を抜いて活気のあったという商いの街・大阪のポスターや商業印刷物を集めたビジュアルブック。闊達な描き文字やコントラストの効いた配色のグラフィックを眺めているうちに、気持ちもどこか上向きになってくる一冊です。
都市(≒公共空間)と芸術の接続や、そこから生じるジレンマを題材とした書籍も目立ちました。金沢や瀬戸内、ヨーロッパや香港など国内外のアートプロジェクトやまちづくりの事例を見ながら、そこに住む人にとっても真に魅力的な都市のかたちを芸術や建築の力とともに模索する新書『都市は文化でよみがえる』(5位)は、設立以来都市にまつわる研究助成を行なう大林財団の理事長であり、建設会社大林組の経営も務める大林剛郎の視点によるもの。一方で、アーティストの炎上騒動や展示の自主規制といったトピックを端緒に、「みんなのため(=公)」が「個」よりも優先される近年の日本社会の空気について語る対談本『公の時代』(6位)では、公共空間というものの曖昧さが浮き彫りにされています。
みなさんの暮らす都市はこの数年でどのように変わったでしょうか。逆に変わらないものは何でしょうか。都市空間とアートのこれからを考える手立てとして、今回ランクインした本を一助にしていただければ幸いです。


ハイブリッド型総合書店honto(hontoサイトの本の通販ストア・電子書籍ストアと、丸善、ジュンク堂書店、文教堂など)でジャンル「芸術・アート」キーワード「都市」の書籍の全性別・全年齢における購買冊数のランキングを抽出。〈集計期間:2019年9月16日~2020年9月15日〉

2020/10/01(木)(artscape編集部)

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カタログ&ブックス | 2020年9月15日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をartscape編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます





活動の奇跡 アーレント政治理論と哲学カフェ

著者:三浦隆宏
発行:法政大学出版局
発行日:2020年6月30日
定価:3,400円(税抜)
サイズ:四六判、380ページ

アーレントが見出した「活動」の奇蹟と、哲学カフェ実践の軌跡。人生のさまざまな困難の当事者を含め、誰もが平等に声を発し、互いに耳を傾け、その人固有の存在として現われることのできる新しい政治的公共性の場所づくりが、いま求められている。哲学とその外を往還し、村上春樹と悪のモチーフ、建築や臨床の知の具体例から、「私たち」の感覚を取り戻し、思考なき全体主義を克服する道を探る好著。

A NEW RIVER

著者:岩根愛
ブックデザイン:町口覚
発行:bookshop M
発行日:2020年7月28日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:257mm×182mm、32ページ

デザイン/装画:


第44回木村伊兵衛写真賞を受賞した岩根愛の新刊。三春、北上、遠野、一関、八戸で撮影された桜のほか、各地の伝統芸能の写真で構成。

美術解剖学とは何か

著者:加藤公太
発行:株式会社トランスビュー
発行日:2020年7月30日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:A5判、280ページ

「美術解剖学」という学問がある。古くはダ・ヴィンチが解剖のスケッチをしていたように、芸術家は人間を表現するために、人体の内部構造から多くのことを学んできた。しかし、この美術と医学のあいだにある学問について、現代的な知見に基づいてしっかりと解説した本はほとんどない。本書は、美術解剖学について、その内容から歴史までを概観した、人体を「見る目」を養う学問についての、これまでにない入門書だ。

笹久保伸写真集 Town C Difference and Repetition

著者:笹久保伸
デザイン/装画:鷲尾友公
発行:現代企画室
発行日:2020年8月1日
定価:2,800円(税抜)
サイズ:B5判、48ページ

秩父のアーティスト笹久保伸が、自身の生まれ育った秩父の町を撮影した写真集。(中略)3作目となるこの写真集では、彼の故郷である秩父のリアルな姿が映し出される。笹久保伸の目を通して見る郷里の風景には、外側からは見えない世界の細部が浮かび上がるだろう。

瀬戸内国際芸術祭2019

監修:北川フラム、瀬戸内国際芸術祭実行委員会
寄稿:北川フラム、福武總一郎、西尾洋一、高木智子
発行:青幻舎
発行日:2020年8月7日
定価:3,000円(税抜)
サイズ:B5判、296ページ

2010年に「海の復権」をテーマに掲げスタートした、瀬戸内国際芸術祭。4回目を迎えた2019年の芸術祭では、瀬戸内海の12の島々と2つの港を舞台に、春・夏・秋の3会期に分て計107日間開催された。世界32の国と地域から参加した230組のアーティストによる、瀬戸内海でしか生み出すことのできないアートやイベント、体験、食プロジェクトまでを完全収録した記録集。

押井守の映画50年50本

著者:押井守
発行:立東舎
発行日:2020年8月12日
定価:2,200円(税抜)
サイズ:A5判、320ページ

キューブリック、タランティーノ、デル・トロ…。押井守が、1968年から2017年まで、各年を代表する映画を1本ずつ選び、これまでの50年を振り返りつつ、未来の映画の可能性についても考察する。

政治の展覧会:世界大戦と前衛芸術 (政治の展覧会)

企画・制作:引込線/放射線パブリケーションズ
主催:引込線2019実行委員会
編集長:松井勝正
副編集長:中島水緒
デザイン:橋本聡
発行:EOS ART BOOKS
発行日:2020年8月27日
定価:1,500円(税抜)
サイズ:A5判、160ページ

2つの世界大戦が生じた時期の政治と芸術について、マリネッティ、リシツキーなど4人の芸術家・批評家の大戦期の活動をケーススタディとして取り上げて考察する。ホッチキス止めされた1000ソヴィエトルーブル紙幣付き。





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2020/09/14(月)(artscape編集部)

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