2022年08月01日号
次回9月1日更新予定

artscapeレビュー

artscape編集部のレビュー/プレビュー

カタログ&ブックス | 2020年03月15日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます





ほんきであそぶとせかいはかわる

著者:森村泰昌
発行:LIXIL出版
発行日:2020年3月7日
定価:2,700円(税抜)
サイズ:A4変型、126ページ

美術家の森村泰昌が、富山県美術館のコレクションを大胆キュレーション! 「あそび」の3文字に込めた、モリムラ流あたらしい美術鑑賞の方法を提案。見慣れた作品でも、見方の発想を変えると新しい発見があり、それはきっと、私たちのなにげない日常の世界の見方でも同じこと。美術作品との出会いを通して、さまざまな世界へのふれ方をさぐる、ひらくたび新しい発見に出会える一冊。

青森EARTH2019:いのち耕す場所 ──農業がひらくアートの未来

著者:浅野友理子、東千茅、雨宮庸介、安藤昌益、岩名泰岳、江渡狄嶺、遠藤水城、奥脇嵩大、片岡龍、椹木野衣、白取克之、丹羽良徳、リ・ビンユアン、胡昉、森元斎、山内明美
デザイン:大西正一
発行:青森県立美術館
発行日:2019年10月31日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:A5変型、184ページ

2019年10月5日〜12月1日に青森県立美術館で開催された「青森EARTH2019:いのち耕す場所 ──農業がひらくアートの未来」展のカタログ。作品図版や会場風景のほか、農家、哲学者、歴史社会学者、思想史家、キュレーター、農の担い手らによる論考を多数収録。

デジタル写真論 イメージの本性

著者:清水穣
発行:東京大学出版会
発行日:2020年2月19日
定価:4,900円(税抜)
サイズ:A5判、248ページ

SNSやスマートフォンによって全面化するデジタル写真とは何か? その本性と可能性を松江泰治やヴォルフガング・ティルマンスらの具体的な作品を詳細に解析することで考察する。水や空気のように遍在することで透明化してしまったデジタル写真を真に見るための必読書。著者幻のデビュー論考「不可視性としての写真」(改訂版)も所収。

連続と断絶 ホワイトヘッドの哲学

著者:飯盛元章
発行:人文書院
発行日:2020年1月30日
定価:4,500円(税抜)
サイズ:四六判、324ページ

孤高の哲学者アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド。事物の有機的連関を重視し、恐るべき密度と宇宙的壮大さを併せ持つその思想は、長らく哲学界の傍流であった。しかし、現在、思弁的実在論、オブジェクト指向哲学など、21世紀の思想潮流のなかで再び注目されている。本書は、これまで事物の連続性が重視されてきたホワイトヘッド哲学に、存在の深き断絶の契機を見出し、ハーマン、メイヤスーとの比較をふまえ、その哲学の全体性と独自性を描き直してゆく。光も届かぬ存在の彼方、想像力の彼方、宇宙の彼方へと哲学を導く、闇の形而上学の誕生。

あいたくて ききたくて 旅にでる

著者:小野和子
編集:清水チナツ
写真:志賀理江子
デザイン:大西正一
寄稿:濱口竜介・瀬尾夏美・志賀理江子
発行:PUMPQUAKES
発行日:2020年1月
定価:2,700円(税抜)
サイズ:A5変形、368ページ

これまで50年にわたり東北の村々を訪ね、民話を乞うてきた民話採訪者・小野和子。
採訪の旅日記を軸に、聞かせてもらった民話、手紙、文献などさまざまな性質のテキストを、旅で得た実感とともに編んだ全18話と、小野の姿勢に共鳴してきた若手表現者—濱口竜介(映画監督)、瀬尾夏美(アーティスト)、志賀理江子(写真家)の寄稿がおさめられています。
表紙や本中には志賀が東北で撮りおろした写真を掲載。
一字一字を精密に美しく組んだ大西正一によるデザインワークも魅力のひとつです。

風景の哲学 芸術・環境・共同体

著者:パオロ・ダンジェロ
翻訳:鯖江秀樹
発行:水声社
発行日:2020年2月25日
定価:3,000円(税抜)
サイズ:四六判上製、297ページ

あらゆる場所で出くわす〈風景〉という言葉はいったい何を意味しているのだろうか。現代イタリアを代表する美学者が、〈風景〉という概念とそのイメージを根本から捉え直し、映画、美術、法制度まで、環境美学の成果に応答しながら横断的に思考することで、〈風景〉の問題に美学の側からアプローチする。

「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ

著者:長島有里枝
発行:大福書林
発行日:2020年1月15日
定価:3,300円(税抜)
サイズ:四六判、412ページ

1990年代に若い女性アーチストを中心として生まれた写真の潮流──同世代の多くの女性に影響を与え、一大「写真ブーム」を巻き起こしたムーブメントについて、長島有里枝が、仕事と子育てに追われながら大学院に通ってジェンダーを学び、大人たちが気軽に放った不誠実な言説の数々を検証した。現役写真家による90年代写真史としても貴重な一冊。

シアターコモンズ'19 レポートブック

執筆:岩城京子、越智雄磨、川本瑠、黒川知樹、佐藤朋子、菅原伸也、相馬千秋、なかむらなおき、林立騎、冨士盛健雄、星野太、前原拓也、三浦翔、水野妙、シアターコモンズ実行委員会
発行:シアターコモンズ実行委員会
発行日:2019年8月31日
定価:700円(税込)
サイズ:A5判、70ページ

2019年2月・3月に開催された「シアターコモンズ19」のドキュメント冊子。9ページに渡る詳細なシンポジウムの記録、岩城京子氏による本レポートブックのためのテキスト書き下ろし総評、若手批評家、研究者等による各演目レポートなど、充実の70ページ!





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2020/03/15(日)(artscape編集部)

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カタログ&ブックス | 2020年3月1日号[テーマ:デンマーク]

テーマに沿って、アートやデザインにまつわる書籍の購買冊数ランキングをartscape編集部が紹介します。今回のテーマは、東京都美術館で開催されている話題の展覧会「ハマスホイとデンマーク絵画」(2020年3月26日まで)にちなみ「デンマーク」。展示のなかでもデンマークという国の近代絵画の系譜が紐解かれており、そこに通底する静謐な魅力にハッとした人も多いのではないでしょうか。「デンマーク」というキーワードに関連する書籍の購買冊数ランキングトップ10をお楽しみください。
ハイブリッド型総合書店honto調べ。書籍の詳細情報はhontoサイトより転載。

「デンマーク」関連書籍 購買冊数トップ10

1位:シェイクスピア全集 1 ハムレット(ちくま文庫)

著者:シェイクスピア
翻訳:松岡和子
発行:筑摩書房
発売日:1996年1月26日
定価:660円(税抜)
サイズ:15cm、296ページ

デンマークの王子ハムレットは、父王の亡霊から、叔父と母の計略により殺されたことを知らされ、固い復讐を誓った。悩み苦しみながらも、狂気を装い、ついに復讐を遂げるが自らも毒刃に倒れる。美しい恋人オフィーリアは、彼の変貌に狂死する。数々の名セリフを残したシェイクスピア悲劇の最高傑作の新訳。脚注・解説・日本での上演年表付き。

2位:柳家喬太郎のヨーロッパ落語道中記

著者:柳家喬太郎
発行:フィルムアート社
発売日:2019年3月26日
定価:1,900円(税抜)
サイズ:19cm、245ページ

字幕付き落語に挑戦したデンマーク、アイルランドでのワークショップ、ケンブリッジ大学での落語公演、アイスランド大使公邸での晩餐会…。柳家喬太郎はじめての欧州ツアーの顚末を、写真とともに一挙公開。

3位:ヴィルヘルム・ハマスホイ沈黙の絵画(コロナ・ブックス)

監修:佐藤直樹
発行:平凡社
発売日:2020年1月26日
定価:2,000円(税抜)
サイズ:22cm、126ページ

この静寂の奥には、秘密が隠されている─。デンマークが生んだ孤高の画家ハマスホイ。国内未発表を含む代表作54点を収録し、謎めいた室内画を描き続けたその静謐さの魅力に迫る。

4位:デンマーク家具 時を超える魅惑のモダン・デザイン(別冊太陽)

編集:山根郁信
発行:平凡社
発売日:2014年5月22日
定価:2,300円(税抜)
サイズ:29cm、143ページ

控えめで上品、質感の効果と素材への細やかな配慮を体現したデンマークのデザイン。日本文化の影響、家具デザイナーの人と作品など、1940年代から現在までのデンマーク家具をデンマーク人研究者たちによる解説で紹介する。

5位:SOMETHING STRANGE THIS WAY

著者:ジャネット・カーディフ ほか
発行:青幻舎
発売日:2017年11月1日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:B5変判、201ページ

ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーの作品や制作風景、生活の様子をとらえた写真のほか、本人のコメントやキュレーターの論考、作品に関連したキーワードなどを収録し、彼らの独自の世界観に迫る。

6位:映画のなかの「北欧」 その虚像と実像

編著:村井誠人、大島美穂、佐藤睦朗、吉武信彦
発行:小鳥遊書房
発売日:2019年11月29日
定価:2,400円(税抜)
サイズ:21cm、294ページ

デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン…。60本以上の北欧の映画を「ストーリー」「作品の背景と現実」等の観点から幅広く紹介し、北欧の“虚像と実像”に迫る。掲載映画の詳細データ付き。

7位:ショップイメージグラフィックスイン北欧 Living, Food, Fashion, Service

発行:パイインターナショナル
発売日:2010年9月
定価:9,800円(税抜)
サイズ:31cm、184ページ

巨匠のデザインを現代に取り入れ、新しく生み出された北欧デザイン。日本でも人気の高いスウェーデン、フィンランド、デンマークのショップアイデンティティを紹介する。



8位:最新!北欧デザイン・コレクション

編集:ヴィクショナリー
発行:グラフィック社
発売日:2018年1月10日
定価:3,800円(税抜)
サイズ:26cm、309ページ

北欧デザインの真髄ともいうべき削ぎ落としの妙技が光る、デザイン事例の数々。デンマーク、フィンランドなどを拠点とするクリエイターらの、140以上の最先端プロジェクトを紹介する。

9位:ヴィルヘルム・ハマスホイ 静寂の詩人(ToBi selection)

著者:萬屋健司
画:ヴィルヘルム・ハマスホイ
発行:東京美術
発売日:2020年1月27日
定価:2,300円(税抜)
サイズ:26cm、143ページ

19世紀末から20世紀にかけて活動したデンマーク人画家、ヴィルヘルム・ハマスホイ。デビュー作から、最後に描いた室内画まで、画家の創作活動を辿りながら、その人生と同時代のデンマーク美術の一端を紹介する。

10位:NERO YOUTH UGLY LISS LADY BIRD PUMA BLUE PINKY PINKY LITTLE SIMZ SE SO NEON

企画・監修:neromagazine
発行:nero編集部
発売日:2019年4月25日
定価:1,800円(税抜)
サイズ:29cm、157ページ

アンダー25のアーティストを中心に取材。前から、次世代のイギリスのバンド「アグリー」のサムと「レディーバード」のアレックス、後ろからデンマークのバンド「LISS」のインタビューなどが読める。





artscape編集部のランキング解説

話題の「ハマスホイとデンマーク絵画」展の関連書籍(3位、9位)が複数ランクインする一方で、北欧といえばデザインのイメージがやはり根強いのか、現地のグラフィック・空間デザインなどの事例集(7位、8位)や、洗練と温かみが共存するデンマーク家具を深く知るビジュアルブック(4位)がランキングのなかでも目立ちます。
しかしそれらを押さえての1位はなんと、誰もが知るシェイクスピアの傑作「ハムレット」の新訳。シェイクスピアはそもそもイギリスの人だったはず、と思いきや、主人公ハムレットがデンマークの王子だという設定は意外と知られていません。落語家・柳家喬太郎が北欧を中心にヨーロッパを巡った際の道中記(2位)のなかで描かれるデンマークも、噺家ならではのユーモアに富んだ形容が盛りだくさんで、書き手の実感が伝わる楽しい一冊です。雑誌『NERO』(10位)に掲載のデンマーク・オーフス出身の新鋭バンド「LISS」のインタビューでは、10代でデビューした彼らの視点からの現代デンマーク観にも少し触れられるはず。
遠く離れた日本では北欧というカテゴリでひと括りにされがちですが、個別の土地の歴史やディテールを知ることでイメージの解像度がぐんと上がる体験は読書ならでは。展覧会の前でも後でも、デンマークを出発点に北欧への印象を拡張してみてください。


ハイブリッド型総合書店honto(hontoサイトの本の通販ストア・電子書籍ストアと、丸善、ジュンク堂書店、文教堂)でジャンル「芸術・アート」キーワード「デンマーク」の書籍の全性別・全年代における購買冊数のランキングを抽出。〈集計期間:2019年2月1日~2020年1月31日〉

2020/03/02(月)(artscape編集部)

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カタログ&ブックス | 2020年02月15日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
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スポーツ/アート

編著:中尾拓哉
著者:北澤憲昭、暮沢剛巳、鈴木俊晴、渋谷哲也、打林俊、渡邉大輔、栗本高行、大山エンリコイサム、山峰潤也、木村覚、原田裕規、犬飼博士
発行:森話社
発売日:2020年2月2日
定価:3,200円(税別)
サイズ:四六判、432ページ

競技と美術のミッシング・リンク
スタジアムの変遷や記録との関係、芸術家の参加などオリンピックをめぐる歴史から、スポーツと美術作品の顕在的/潜在的な相互作用、さらに競技、運動、観客をとりまくテクノロジーの問題、そしてeスポーツに至るまで、美術・写真・映像・身体表現など多彩な研究者、評論家、アーティストによる様々な視点から、スポーツ/アートの境界上に新たな結びつきを探る。

20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業

著者:長谷川愛
ブックデザイン:金田遼平(YES Inc.)
発行:ビー・エヌ・エヌ新社
発行日:2020年1月24日
定価:3,200円(税別)
サイズ:A5判、192ページ

もしあなたが未来の革命家だったら──
RCAでスペキュラティヴ・デザインを学んだアーティスト長谷川愛が、MITメディアラボと東大で教えた授業をもとに、SDGsや倫理問題をふまえて社会変革に挑むための思索トレーニングブックとしてまとめた一冊(巻末付録としてワークキット+切り離せる126枚のカードを収録)。

ストリートアートの素顔──ニューヨーク・ライティング文化

著者:大山エンリコイサム
発行:青土社
発売日:2020年1月27日
定価:2,600円(税別)
サイズ: 21x15x1.6cm、252ページ

20世紀アメリカが生んだ世界最大の視覚文化=ストリートアート。貴重な取材をもとに綴られる初の人物史。
ニューヨークで制作と研究を続ける著者が、ジャン=ミシェル・バスキア、キース・ヘリング、フューチュラ2000ら12名を論じ、街角のアートと美術史、そして社会が交差する最前線に私たちを誘なう。

未来をつくる言葉:わかりあえなさをつなぐために

著者:ドミニク・チェン
発行:新潮社
発行日:2020年1月20日
定価:1,800円(税別)
サイズ:四六判、208ページ

この人が関わると物事が輝く! 気鋭の情報学者がデジタル表現の未来を語る。
ぬか床をロボットにしたらどうなる?
人気作家の執筆をライブで共に味わう方法は?
遺言を書くこの切なさは画面に現れるのか?
湧き上がる気持ちやほとばしる感情をデジタルで表現する達人──その思考と実践は、分断を「翻訳」してつなぎ、多様な人が共に在る場をつくっていく。 ふくよかな未来への手引となる一冊。

空間に線を引く──彫刻とデッサン

著者:土方明司、江尻潔、木本文平、高木貞重、大長悠子
発行:アルテヴァン
発売日:2020年1月10日
定価:2,000円(税別)
サイズ:A5判、304ページ

空間に線を引く─彫刻とデッサン展の公式図録。出品作家19名の彫刻とデッサン、あわせて300点強を網羅。酒井忠康 世田谷美術館館長を迎え、舟越桂、青木野枝が彫刻家ならではの触覚的なデッサンについて語る対談も収録。



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2020/02/14(金)(artscape編集部)

カタログ&ブックス | 2020年2月1日号[テーマ:陶芸]

テーマに沿って、アートやデザインにまつわる書籍の購買冊数ランキングをartscape編集部が紹介します。今回のテーマは、「陶芸」。東京・世田谷区の静嘉堂文庫美術館で開催中の「―「鉅鹿」発見100年― 磁州窯と宋のやきもの」展(2020年3月15日まで)や、長野県諏訪市のサンリツ服部美術館「数寄のデザイン」(2020年3月8日まで)、高浜市やきものの里かわら美術館の「やきもの王国 ―中世猿投窯と常滑窯―」展(2020年3月22日まで)など、国内外のうつわや茶道具をテーマにした展覧会が複数開催されているのにちなみ、「陶芸」という言葉に関連する書籍の購買冊数ランキングトップ10をお楽しみください。
ハイブリッド型総合書店honto調べ。書籍の詳細情報はhontoサイトより転載。

「陶芸」関連書籍 購買冊数トップ10

1位:はじめまして、ルート・ブリュック

著者:ルート・ブリュック
発行:ブルーシープ
発売日:2018年12月14日
定価:2,000円(税抜)
サイズ:19cm、205ページ

1940年代から80年代にかけて活躍したフィンランドの陶芸家・アーティスト、ルート・ブリュック。作品を紹介するとともに、その魅力の秘密を、さまざまな分野で活躍するクリエイターたちが語る。本体は背表紙なし糸綴じ。

2位:永遠なれ魯山人 この型破りな才能、後にも先にも見あたらず 北大路魯山人没後60年記念(別冊太陽 日本のこころ)

監修:山田和
発行: 平凡社
発売日:2019年6月26日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:29cm、151ページ

陶芸、書、絵画、篆刻、漆芸、そして料理と、幅広い芸術分野で卓抜な才能を発揮した総合芸術家・北大路魯山人。彼の作品と彼が遺した言葉を通して、その人生の軌跡を振り返る。北大路魯山人没後60年記念。

3位:天目 てのひらの宇宙(別冊炎芸術)

発行:阿部出版
発売日:2018年12月10日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:29cm、179ページ

多くの陶芸家が挑戦する天目。日本の近代巨匠や、注目を浴びている現代作家の作品をはじめ、中国から渡来した天目の名品と種類、今なお謎につつまれているその歴史などを紹介する。『炎芸術』掲載を再編集し書籍化。

4位:炎芸術 見て・買って・作って・陶芸を楽しむ No.137(2019春)特集茶人・千宗屋と現代の茶碗

発行: 阿部出版
発売日:2019年2月1日
定価:2,000円(税抜)
サイズ:29cm、158+4+6ページ

特集:茶人・千 宗屋と現代の茶碗
現代の陶芸家の多くが最も作りたいものとして「茶碗」を挙げますが、使い手との交流が少なくなり、鑑賞用の存在になってきています。
本特集では、新しい時代の茶の湯を牽引する茶人・千 宗屋氏に現代の茶碗に求めることを語っていただきます。

5位:麗しの酒器 見て・買って楽しむ(別冊炎芸術)

発行:阿部出版
発売日:2019年4月1日
定価:3,000円(税抜)
サイズ:29cm、195ページ

日本の酒文化には、日本独自の「やきもの文化」の伝統が深く根付いている。陶芸家の酒器の魅力を、注目作家・現代作家・巨匠の3つに分けて、それぞれ作家別に紹介する。酒器の楽しみ方、全国ギャラリーガイドも掲載。

6位:日本やきもの史 カラー版 増補新装

監修・執筆:矢部良明
発行:美術出版社
発売日:2018年3月22日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:21cm、223ページ

縄文時代から平成の現代まで、日本の陶磁・やきものについてのすべてをコンパクトな一冊にまとめた陶芸全史。オールカラーで296点の作品を掲載し、巻末に日本陶磁の技術・様式系統図などの参考資料も付す。

7位:河井寬次郎 京都国立近代美術館所蔵作品集川勝コレクション

著者:河井寬次郎
編集:京都国立近代美術館
発行:光村推古書院
発売日:2019年5月1日
定価:2,700円(税抜)
サイズ:21cm、367ページ

「川勝コレクション」として京都国立近代美術館に収蔵されている河井寬次郎の作品425点をオールカラーで収録する。陶芸作品を中心に、初期から最晩年にいたるまでの代表的な作品を網羅。河井寬次郎年譜も掲載。

8位:陶工房 No.93(2019)器の見どころがわかる陶芸の教科書(SEIBUNDOmook)

編集:陶工房編集部
発行:誠文堂新光社
発売日:2019年5月21日
定価:1,800円(税抜)
サイズ:30cm、119ページ

特集:器の見どころがわかる 陶芸の教科書
お気に入りの器を「知る」「買う」「作る」ために必要なことを、ぎゅっと凝縮して7つのレクチャーに仕立てました。
はじめて作家ものを買いに行く人も、目利き道を極めたい人も、器つくりをより深化させたい人も、知っておくと役に立つ知識をまとめた「教科書」です。
本号を読めば、改めて陶芸の魅力にふれることができる、そんな内容の大特集になっています!

9位:井戸茶碗の真実 いま明かされる日韓陶芸史最大のミステリー

著者:趙誠主
翻訳:多胡吉郎
発行:影書房
発売日:2019年8月30日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:19cm、197ページ

日本では国宝ともなった茶碗の王者・井戸茶碗は、原産地・朝鮮ではどんな器だったのか? 土と炎を熟知した韓国人陶芸家が、製作時期、場所、用途など多角的なアプローチから謎の名碗の真実に迫る。訳者による現地訪問記付き。

10位:炎芸術 見て・買って・作って・陶芸を楽しむ No.140(2019冬) 特集女性陶芸家の瑞々しい力

発行:阿部出版
発売日:2019年11月1日
定価:2,000円(税抜)
サイズ:29cm、156+4+6ページ

特集 女性陶芸家の瑞々しい力
●巻頭インタビュー 小川待子の芸術
●4つのキーワードで読み解く女性陶芸家の表現
●女性陶芸家の歴史と未来





artscape編集部のランキング解説

「陶芸」と聞くと日本の伝統的な焼きものやうつわをイメージしがちですが、今回のランキングの1位に輝いたのはフィンランドの陶芸家ルート・ブリュックを紹介する一冊。昨年4月から東京ステーションギャラリーを皮切りに巡回中の「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展(今年4月からは岐阜県現代陶芸美術館、7月からは久留米市美術館に巡回予定)に先駆けて刊行されたもので、皆川明や志村ふくみ、酒井駒子といった現代を生きるクリエイターたちによる寄稿など、読みものとしても充実の内容です。
2位以降は、北大路魯山人や河井寬次郎といった著名な作家の仕事をまとめたビジュアルブックが目立つ一方、陶芸の入門書的なアプローチの本も複数ランクインし、鑑賞のコツや歴史を知りたい!という人が多いのがうかがえます。
ランク外では、16位に『噓八百』(今井雅子著、2018年1月公開の同名映画のノベライズ)や、20位に『フレア 連続テレビ小説スカーレット ボーカル&ピアノ ピアノ・ソロ 女声三部合唱(NHK出版オリジナル楽譜シリーズ)』など、陶芸を題材にした映画・ドラマの関連書籍も。私たちの生活とも切り離せないところにある芸術ジャンルだからこそ、陶芸は素朴な関心を集め続けているのかもしれません。あなたもお気に入りの一冊を見つけてみてください。


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2020/02/03(月)(artscape編集部)

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カタログ&ブックス | 2020年01月15日号[近刊編]

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DUMB TYPE 1984 2019

著者:ダムタイプ、浅田彰、バーバラ・ロンドン、長谷川祐子
ブックデザイン:南琢也
発行:河出書房新社
発行日:2019年12月30日
定価:3,300円(税込)
サイズ:B5変形、216ページ

高谷史郎、池田亮司を擁する日本を代表するアーティストコレクティヴ、ダムタイプ。35年におよぶ活動の全記録を収録した決定版カタログ。

表現の生態系 世界との関係をつくりかえる

著者:あかたちかこ、石倉敏明、糸井潤、今井朋、尾花賢一、地主麻衣子、白川昌生、管啓次郎、住友文彦、高山明/Port B、ティム・インゴルド、中村裕太、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ、三輪途道、山田創平、吉田絵美
装幀:TAKAIYAMA inc.
発行:左右社
発行日:2019年10月20日
定価:2,420円(税込)
サイズ:B5変型並製、224ページ

分断を見つめなおし、他者と共に生きるために。
今、アートに求められていることとは?
社会運動、ジェンダー、マイノリティ、宗教、自然などをキーワードに、
世界との関係性を見つめなおし、つくりかえていこうとする31組のアーティストを紹介します。

「アートセンターをひらく」記録集

著者:竹久侑、森山純子、村田麻里子、後藤桜子、久保田翠、小山田徹、横須賀聡子、砂連尾理
デザイン:橋詰宗
発行:水戸芸術館現代美術センター
発行日:2019年12月23日
定価:1,980円(税込)
サイズ:B5判、176ページ

開館30周年を目前に企画された、当館現代美術センターの役割を改めて問い直す特別企画。その第Ⅰ期と第Ⅱ期の様子を収録した記録集です。 第Ⅱ期である展覧会で発表中の作品群は、ギャラリーをアーティストと市民による「創作と対話」の場へと転換した第Ⅰ期の特殊な環境下で制作されました。そうして生まれた新作の展示風景が、アーティストの言葉とともに収録。また、寄稿・執筆テキストのほか、第Ⅰ期で交わされたいくつもの言葉から、「いま、必要な場所」「介護/看取り」「学びとは?、学校とは?」にまつわる3つの座談会の記録をもれなく掲載。「ひらくカフェ」で生まれた来場者の創作物やカフェスタッフの言葉なども。

wow, see you in the next life. (The magazine) vol.2

企画:コンタクトゴンゾ+YCAMバイオ・リサーチ
編集:三ヶ尻敬悟(コンタクトゴンゾ)、吉﨑和彦(山口情報芸術センター[YCAM])
デザイン:小池アイ子
発行:山口情報芸術センター[YCAM]
発行日:2019年11月15日
定価:1,000円
サイズ:A4判、50ページ

山口情報芸術センター[YCAM]で開催されているcontact Gonzo+YCAMバイオ・リサーチ「wow, see you in the next life./過去と未来、不確かな情報についての考察」(2019年10月12日〜2020年1月19日)に関連して制作されたマガジンの2号目。会期前から会期末にかけて、contact Gonzoメンバーの塚原悠也によるSF小説などを所収したマガジンが3回発行される。山口情報芸術センター[YCAM]、一部書店、Amazonマーケットプレイスにて販売中。

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存在と出来事

著者:アラン・バディウ
翻訳:藤本一勇
発行:藤原書店
発行日:2019年12月
定価:8,800円(税込)
サイズ:A5上製、656ページ

フランス現代思想“最後”の巨人、最重要文献の完訳。
“出来事”を数理的に擁護せよ──革命・創造・愛といった「出来事」を神秘化・文学化から奪還し、集合論による「存在」の厳密な記述に基づき、「出来事」の“出来”の必然性を数理的に擁護する。アルチュセールの弟子にして、フランス現代思想“最後”の巨人が、数学と哲学の分断を超えてそのラディカリズムの根拠づけを企図し、後の思弁的実在論にも影響を与えた最重要文献。

映画と黙示録

著者:岡田温司
発行:みすず書房
発行日:2019年12月19日
定価:4,400円(税込)
サイズ:四六判、336ページ

核による人類滅亡、宇宙戦争、他者としての宇宙人(異星人)の表象、救われる者と救われない者、9・11という虚実の転倒と終末映画、そして、コンピューターやロボット、AIに支配される社会…。ホラー、パニック、アクション、戦争、SF、ミステリー、フィルム・ノワールなど、約250作を取り上げ、原典があらわすイメージ・思想と今日の私たちとの影響関係を解き明かす、西洋美術史・思想史家の面目躍如たる一冊。

自画像のゆくえ

著者:森村泰昌
発行日:2019年10月17日
定価:1,650円(税込)
サイズ:新書判ソフト、632ページ

だれもが感じているように、現代ほど「わたしがたり」にあふれかえった時代はこれまでになかった。世界的にその傾向にあるのかもしれないが、日本ではこの傾向がとくに顕著であるようにも思われる。(中略)本書は、私なりの想像力をつけくわえて試みた、自画像の歴史をめぐる、21世紀人のためのツアーである。ツアーは過去から順をおって、やがて20世紀へといたり、最後はふたたび私たちが生きているこの現代(=「自撮り/セルフィー」の時代)にもどってきたいと思う。(「はじめに」より)

これはダンスか? 「大野一雄」は終わらない

編集:NPO法人ダンスアーカイヴ構想
発行:若山美術館
発行日:2019年10月27日
定価:1,980円(税込)
サイズ:A5判、160ページ

2018年9月28日~12月8日に若山美術館で開催された「大野一雄展 日常の糧」の図録。未公開スナップ写真、手紙、近親者の証言から伝説的舞踏家、大野一雄の素顔に迫る。





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2020/01/15(水)(artscape編集部)

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