artscapeレビュー

美術に関するレビュー/プレビュー

現代女子∞~もの+いろ+かたち~

会期:2009/09/12~2009/09/17

ギャラリーツープラス[東京都]

横浜美術短大の在校生・卒業生8人によるグループ展。現代女子∞(無限大)なんだからもう少しがんばってね。

2009/09/14(月)(村田真)

Last Sento Painter

会期:2009/08/31~2009/10/03

芹川画廊[東京都]

銭湯の背景画家、丸山清人の作品展。パネルに描いた富士山の絵などが10点あまりと、ライブペインティングで描いたペンキ絵の大作1点の展示。会期は12日までだったが、もしやと思って訪れたらやっていた。ラッキ~。新聞に紹介されて好評を博したため、2週間延長したそうだ(その後さらに延長)。この画廊が入居する銀座の奥野ビルは、戦前にアパートとして建てられ、現在は画廊が多数入ったギャラリービルとして知られるが、芹川画廊が借りてる地下の空間はもともと共同風呂だったところ。なんか話ができすぎだなあ。背景画そのものはキッチュだが、よく見ると空間の把握や色彩感覚は司馬江漢ら江戸の洋風画に近い。意外と日本のヴァナキュラーな美意識を受け継いでいるようだ。

2009/09/14(月)(村田真)

森村泰昌展 魔舞裸華視

会期:2009/08/28~2009/10/03

epSITE GALLERY 1[東京都]

森村泰昌の新作展。フリーダ・カーロに扮したセルフ・ポートレイトのほか、掛け軸、屏風、絵巻なども発表した。タイトルの「魔舞裸華視」とは「まぜこぜにする」という意味の「まぶす」から転じた造語らしいが、出品されたのはたしかにメキシコ的な世界と日本的な世界が混合した作品ばかり。セルフ・ポートレイトはフリーダ・カーロに変装しているという点ではメキシコ的であるものの、そのフレームはパチンコ屋の店頭に立ち並ぶ花輪のように装飾されているし、掛け軸の背後の壁紙にプリントされている図柄は金平糖で覆われた頭蓋骨だ。このシャレコウベは、一見するとデミアン・ハーストのダイヤモンドを散りばめた頭蓋骨にたいする、いかにも森村流のパロディとも読み取れるが、じっさいはシャレコウベのかたちのメキシコの砂糖菓子だろう。メキシコの歴史と分かちがたく結ばれた「哀しき玩具」が、日本的な掛け軸や屏風と掛け合わせられているわけだが、その「まぶらかし」という構えこそ、じつは日本的だったのだ。

2009/09/14(月)(福住廉)

アジアを抱いて──富山妙子の全仕事展 1950-2009

会期:2009/07/26~2009/09/13

旧清津峡小学校[新潟県]

美術家・富山妙子の回顧展。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」の一部として催された。50年代の炭鉱問題にはじまり、戦争、従軍慰安婦、第三世界など、政治的・社会的な問題に一貫して取り組んできた画業を200点あまりの作品によって一挙に振り返る構成で、ひじょうに充実した展示だった。60年にも及ぶ制作活動を丁寧に見ていくと、いかにも沈鬱なモノクロームの世界から次第に色彩を導入しながら神話的な世界へと移り変わっていくプロセスが手にとるようにわかる。その神話的な物語世界で重要な働きをしているのが、「白狐」だ。富山はかつての帝国臣民や現在の日本国民を白い狐に見立てることで、絵画の寓話性を高めようとしているが、動物に仮託して物語る手法は、たとえば山下菊二にとっての「犬」や、バンクシーにとっての「ラット」、あるいは鳥獣人物戯画における「蛙」と同様、古今東西を問わず、広く行き渡っている表現手法のひとつである。サブカルを貪欲に取り込んだネオ・ポップ以降の文脈からすれば、富山の絵は一昔前のイデオロギー的な絵画にしか見えないかもしれないが、それは様式展開の歴史とは別に、その底流で脈々と受け継がれてきた寓話的な絵画という伝統にはっきりと位置づけられるのである。

2009/09/13(日)(福住廉)

パラモデル個展──P級建築士事務所

会期:2009/09/12~2009/10/04

MORI YU GALLERY KYOTO[京都府]

パラモデルの新作展。不動産情報にあるさまざまな間取り図を組み合わせて構成した文字や形の平面作品が中心だった。間取り図を使ったシリーズはすでにパラモデルの作品ではお馴染みの作品(?)というイメージがあり特に新鮮な印象はなかったが、銀色の《大宇宙》には思わず笑ってしまった。水都大阪2009ではどんな作品を見ることができるのか楽しみにしながら帰った。

2009/09/12(土)(酒井千穂)