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山の神仏──吉野・熊野・高野

2014年05月01日号

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会期:2014/04/08~2014/06/01

大阪市立美術館[大阪府]

紀伊半島の3つの霊場──吉野・大峯、熊野三山、高野山──の仏像、神像、絵画、工芸品など約120点が集った大規模展。同地のユネスコ世界遺産登録10周年を記念した企画展で、それぞれの地域から選りすぐりの約120点が集結した。本展では、明治時代の「神仏分離令」以前の信仰空間がテーマに掲げられており、神と仏を分け隔てなく展示する方針が取られた。なかには教義を超えた異形の作例も見られ、日本人の大らかでハイブリッドな宗教観を改めて実感できる。また、展示物のなかには痛みが目立つ品も少なからずあったが、それらには地域住民の篤い信仰心が凝縮しているように思われ、美しく立派な神仏以上に心が揺さぶられた。

2014/04/07(月)(小吹隆文)

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