2018年07月15日号
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artscapeレビュー

第2回PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ2016

2016年04月01日号

会期:2016/03/06~2016/04/01

京都市美術館[京都府]

2013年に第1回展が行なわれ、好評を博した「京都版画トリエンナーレ」。その特徴は、作家の選出にあたりコミッショナーの推薦制をとっていること、一作家あたりの展示面積を広く取っていること(10m以上の壁面または50平方メートルの床面)、表現の幅を広く取っていることだ。今回は、小野耕石、加納俊輔、金光男、鈴木智恵、中田有華、林勇気、増田将大など20名の作家を選出。「刷る」ことに重きを置いた版画ならではの表現、美術館と版画の歴史に言及したコンセプチュアルな表現、服飾や文章など別分野の創作をフィードバックさせる表現、映像や立体のインスタレーションといった具合に、多様な作品を揃えることに成功した。作品の質が高いことに加えて、展示スタイルもバラエティに富んでおり、この手の美術イベントとしては上々の部類に入るのではないか。今後も継続して、日本の版画分野のなかで独自の地位を築いてほしい。

2016/03/05(土)(小吹隆文)

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