artscapeレビュー

プレビュー:メガメガキラキラ 日常組 西村正徳展

2017年07月01日号

会期:2017/07/01~2017/08/31

三田市総合文化センター 郷の音ホール[兵庫県]

山上から下界に向かって大声で叫ぶことができる巨大メガホン(音量測定器付き)や、無数の穴から光が漏れる巨大な児童用傘といった、観客参加型の大型彫刻作品などで知られる西村正徳。兵庫県三田市にアトリエを構える彼が、地元のホールの10周年を記念して大規模個展を行なう。彼は金属を用いた作品も制作しているが、老若男女を問わず人気を博すのは、やはり観客参加型の作品だろう。それらはテントシートを素材とするソフトスカルプチャーで、アートの知識を持たない人でも気軽に参加でき、素直に驚きや感動の声を上げられる。アートフェスや画廊ではなく、より幅広い層の人々が集う公共ホールで、彼の作品がどのような反響を巻き起こすのか。いまから楽しみだ。

2017/06/20(火)(小吹隆文)

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