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カタログ&ブックス | 2021年1月15日号[近刊編]

2021年01月15日号

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をartscape編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます




現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由

著者:小崎哲哉
発行:河出書房新社
発行日:2021年1月5日
サイズ:19cm、384+18ページ

『現代アートとは何か』の著者が政治や経済とアート業界とのあいだに起こっているさまざまな問題をえぐり出し、2020年代の“政治とアート”の動向を鮮やかに予言する。書き下ろし。



建築情報学へ

監修:建築情報学会
編集:池田靖史、豊田啓介、角田大輔、木内俊克、石澤宰、杉田宗、小見山陽介、富井雄太郎
デザイン:佐藤亜沙美
発行:millegraph
発行日:2020年12月25日
サイズ:21cm、234ページ

デジタルテクノロジーは、私たちの日常に欠くことのできないものとして、もはや意識されることもないほど社会に浸透した。本書は、建築という分野を、情報学的観点および情報技術による広がりの先に定義しようと試みる。建築は常に他領域や技術から影響を受けながら変化し続けてきた。情報によって建築は、より領域横断的、より動的、より拡張的なものになるだろう。



西洋美術とレイシズム(ちくまプリマー新書)

著者:岡田温司
発行:筑摩書房
発行日:2020年12月9日
サイズ:18cm、185+6ページ

聖書に登場する呪われた人、迫害された人を、美術はどのように描いてきたか。長い歴史のなか培われた人種差別のイメージを考える。



時代をひらく書体をつくる。 書体設計士・橋本和夫に聞く活字・写植・デジタルフォントデザインの舞台裏

著者:雪朱里
発行:グラフィック社
発行日:2020年11月10日
サイズ:22cm、295ページ

活字~写植~デジタルフォントと三世代にわたり続く日本の書体の歴史のなかには、その存在の重要さに関わらず、あまり知られていないデザイナーがいる。その筆頭が、金属活字・写植・デジタルフォントの三世代で書体デザイン・制作・監修を経験し、特に写研で大きな功績を残した橋本和夫さんだ。日本の書体史の主軸となる部分を築いてきた人である。本書では、橋本さんのロングインタビューを通して、これまであまり語られてこなかった、だが間違いなく現在のルーツとなる書体デザインの舞台裏を浮かび上がらせ、日本の書体の知られざる流れを紐解いていく。



「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」記録集1・2

編集:[記録集1]ヤン・ヴォー、ニック・アッシュ、植松由佳/[記録集2]植松由佳、中井康之
撮影:[記録集1]ニック・アッシュ/[記録集2]福永一夫
執筆:植松由佳
翻訳(和文英訳):クリストファー・スティヴンズ
デザイン:森大志郎
発行:国立国際美術館
発行日:2020年
サイズ:[記録集1]23.7×30cm、63ページ/[記録集2]21.8×29.8cm、24+28ページ

2020年に国立国際美術館にて開催された「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」展の記録集。2冊組。





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2021/01/15(金)(artscape編集部)

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