artscapeレビュー

美術に関するレビュー/プレビュー

それってゴミ?

会期:2009/07/28~2009/08/06

国連大学内 地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)ギャラリースペース[東京都]

なぜトーキョーワンダーサイト(TWS)が、なぜこんなハンパな場所で、なぜこんな短い会期で、なぜゴミをテーマにした展覧会を開くのか。どうやら7月31日に行なわれたシンポジウム「アートと環境との対話」がメインで、展覧会はその「ついで」に開かれたということらしい。でもなんでTWSがゴミ問題に首を突っ込むのか。そりゃ東京都だからゴミ問題に直面せざるをえないのかもしれないが、それじゃわかりやすすぎないか。アートなんだからさ。

2009/08/04(火)(村田真)

混沌から躍り出る星たち2009

会期:2009/07/31~2009/08/08

スパイラルガーデン[東京都]

思わず赤面しちゃいそうなタイトルの展覧会は、毎度おなじみ京都造形芸術大学の卒業・修了制作展からの選抜展。今回なぜかウェブ的表現がめだつ。といってもインターネットを使った表現ではなく、西村郁子(招待作家)や坂本いづみや藤井まり子のようにファブリックを素材にしたもの、絵でも神馬啓佑や川上幸子のような編み目のイメージ、建築では若松堅太郎による蟻塚みたいに入り組んだ集合住宅プランなど、見た目や構造が「ウェブ的」な作品が多いのだ。こうした傾向にはいくらでも理屈をつけられそうだが、どうせ屁理屈に終わるのでやめとこう。いずれにせよ「混沌から躍り出る星たち」というより、「(ウェブ的)混沌のなかでもがく星たち」だ。

2009/08/04(火)(村田真)

HANDO×hando

会期:2009/08/03~2009/08/08

文房堂ギャラリー[東京都]

古本屋めぐりのついでに立ち寄る。東京造形大の学生たちによる版画展。出品者の女の子に冷たい麦茶を差し出され、買ったばかりの重たい荷物をもってもらいながら言うのもなんだが、作品の大半は「版」というメディアをなんの疑いもなく受け入れた、問題意識の感じられない素朴な版画だ。これでは学生の版画と同じではないか。あ、学生の版画でした。つーか、少なくとも美大生なら、テクニックとかセンスとかテーマとか以前に、自分の使うメディアを疑い、壊すことから始めてほしいなあ。

2009/08/04(火)(村田真)

西武アキラ展「ホワイトアスパラガスとモモンガ」

会期:2009/07/31~2009/08/12

AD&A Gallery[大阪府]

ペン画のドローイングを多数展示。妖怪のようなキャラクターが多数描かれていて、時折抽象的なパターンが反復する作品もある。線の美しさが際立っており、その軌跡を見るだけで十分楽しい。2階ではドローイングをコンピューターで加工した平面作品や動画も展示されていたが、こちらはまだ実験段階。ドローイングの魅力にはまだまだ追いついていなかった。

2009/08/03(月)(小吹隆文)

Chim↑Pom展「Fujiyama、GEISYA、JAPAnEse!!」

会期:2009/07/26~2009/08/08

無人島プロダクション[東京都]

夏といえばChim↑Pom。こちらはホームである無人島プロダクションでの個展。今回のテーマは、外国人の目を通した日本人のステレオタイプということだが、全体的に作品のパンチ力が乏しく、正直にいって、笑えるものも考えさせられるものもほとんど見受けられなかった。唯一見ものだったのは、画廊の窓から外をのぞくと、線路の向こうのビルの屋上に忍者の格好をした水野くんが毅然と立っているパフォーマンスで、並々ならぬ労力を費やしているという点でいえば、辛うじて及第点をつけられるものの、これ以外の作品は、外国人の目をとおした日本人像を観客である私たち自身が笑い飛ばすというところまでには至っておらず、まったくの赤点である。凡百の現代美術のように、笑いを捨ててシリアスに考えるのではなく、かといって笑いだけで開き直るわけでもなく、笑いながら考えるという「図々しさ」に、Chim↑Pomの画期的な魅力があったはずだ。

2009/08/02(日)(福住廉)