artscapeレビュー

同じ窯の位相

2016年11月01日号

会期:2016/10/15~2016/11/06

ARTZONE[京都府]

京都造形芸術大学美術工芸学科陶芸コース、総合造形コースの卒業生、現役生12名によるグループ展。作品はすべて陶オブジェだった。出展作家には、詩的なインスタレーションで知られる伊賀上空見子、スポンジやモップなどの清掃用具をモチーフにした作品を制作する大久保陽平、第2次大戦末期につくられた陶製手榴弾の弾体を作品の一部として用いている宮原野乃実など、画廊や美術館などで見たことがある作家が少なからずいて、予想していたよりもずっと見応えがあった。正直、京都の美大で陶芸といえば、京都市立芸術大学か京都精華大学が強いと思い込んでいた。本展を見て、その先入観に修正を図る必要があると実感した。

2016/10/18(火)(小吹隆文)

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