artscapeレビュー

カタログ&ブックス│2018年6月

2018年06月15日号

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

Under 35 Architects exhibition 2018 OPERATION BOOK
35歳以下の若手建築家による建築の展覧会(2018)図録

発行:アートアンドアーキテクトフェスタ
発行日:2018年6月1日
定価:926円(税抜)
サイズ:A5判、ソフトカバー、164ページ
アートディレクション:平沼佐知子(平沼孝啓建築研究所)

今秋、うめきたシップホール(大阪)にて開催される「Under 35 Architects exhibition 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会2018」の展覧会図録。
「これからの活躍が期待される 35歳以下の出展候補者を全国から募り、ひと世代上の建築家である「平田晃久」の厳正な審査を経て選出された建築作品の展覧会です。また、その出展作品の中から優秀な作品を選出し、Under 35 Architects exhibition 2018 Gold Medal賞 、Toyo Ito Prize(伊東賞)を授与します。本展は、これからの活躍が期待される若手建築家に発表の機会を与え、日本の建築の可能性を提示し、建築文化の今と未来を知る最高の舞台となるでしょう。」

[引用部分:展覧会ウェブサイトより]
YCAM BOOK

発行:山口情報芸術センター[YCAM]
発行日:2018年3月4日
定価:非売品(ウェブサイトより閲覧可能)
サイズ:A5判、ソフトカバー(紙製ケース入り)、48ページ
編集:桜井祐(TISSUE Inc.)+山口情報芸術センター[YCAM]
アートディレクション:大西隆介(direction Q)
イラストレーション:楢崎萌々恵

YCAMの活動を紹介する冊子「YCAM BOOK」が完成しました。この冊子は、YCAMの多岐に渡る活動をご紹介するものです。
冊子は、YCAMの概要を紹介する冊子と、2017年度ならびに2018年度の事業を紹介する冊子の2種類に分かれており、それらが組み合わされています。
編集は桜井祐さん+YCAM、アートディレクションは大西隆介さん、表紙などのイラストは楢崎萌々恵さんです。
僅かではありますが、館内で開催するイベントなどで配布する予定ですので、お見かけの際はぜひお手に取ってご覧ください。

シアターコモンズ・ラボ 2017-2018 レポートブック

発行:シアターコモンズ・ラボ事務局
発行日:2018年3月
定価:非売品(ウェブサイトよりPDFダウンロード可能)
サイズ:A5判、ソフトカバー、50ページ
執筆:シアターコモンズ・ラボ事務局(藤井さゆり、柴原聡子)、相馬千秋、濱野智史、小松理虔、カゲヤマ気象台、シアターコモンズ・ラボ参加者の皆さん(参加者の声)
編集:柴原聡子、藤井さゆり
アートディレクション&デザイン:加藤賢策(LABORATORIES)

2017年からスタートした新規人材育成事業「シアターコモンズ・ラボ─社会芸術アカデミー事業」。第1期(2017年度)のレポートブックが完成しました。1年間を通じて5つのラボとセミナーシリーズを開催、100名を超える受講者が演劇的発想を活用し、それぞれの問題意識をあらたな創作や企画に接続するワークショップに参加しました。その濃密な学びの時間を写真と文章で記録したレポートブック全50ページ。ぜひご覧ください。

ウェブサイトより]
トーキョーアーツアンドスペース アニュアル 2017

発行:公益財団法人東京都歴史文化財団東京都現代美術館トーキョーアーツアンドスペース事業課
発行日:2018年5月24日
定価:非売品(ウェブサイトよりPDFダウンロード可能)
サイズ:A5判、ソフトカバー、176ページ
編集:杉本勝彦、トーキョーアーツアンドスペース(伊藤まゆみ、市川亜木子、荻田果林、渡辺俊夫)
インタビュー:島貫泰介
表紙・インタビュー撮影:後藤武浩
デザイン:漆原悠一(tento)

トーキョーアーツアンドスペースの2017年度の活動をまとめた事業報告書。全国の美大や美術館のライブラリーなどでも閲覧可能。


HAPS事業報告書 2017年度

発行:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)実行委員会
発行日:2018年3月31日
サイズ:A4判、ソフトカバー、28ページ
編集:松永大地
デザイン:坂田佐武郎、桶川真由子
写真:成田舞、前谷開、松見拓也

京都在住の芸術家たちの居住・制作・発表を包括的に支援する、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)のアニュアルレポート。2017年度の活動報告だけでなく、HAPSの事業内容の詳細や支援アーティストの声なども紹介。


神戸スタディーズ#6「“KOBE”を語る GHQと神戸のまち」

制作・発行:デザイン・クリエイティブセンター神戸
発行日:2018年3月
定価:非売品(ウェブサイトより送料着払で送付申し込み可能/PDFダウンロード可能)
サイズ:B5判、ソフトカバー、48ページ
執筆・編集:村上しほり
アートディレクション:上田英司(シルシ)

「第二次世界大戦後の1945年9月からサンフランシスコ平和条約発効の1952年4月まで、GHQ(General Headquarters=連合国占領軍)に日本が占領されていたことをご存知ですか? 戦時下の神戸については、これまで長い時間をかけて少しずつ解明されてきました。しかし、戦後の神戸にGHQが駐留していたことや、その時期の暮らしに関する記憶は、十分には語り継がれておらず、いまだ知られていないことが多くあります。その主な理由は、神戸には当時の状況を記録した資料が限られてきたこと、そして、戦後の暮らしや“進駐軍”について語られる機会がなかったことにあるでしょう。」
神戸スタディーズ#6」として、デザイン・クリエイティブセンター神戸で行われたGHQ占領期の神戸のまちについてのレクチャーと、実際にそこに暮らした方々が語りあう公開ヒアリングのレポートブック。

[引用部分:発行元ウェブサイトより]
ARTEFACT 01 都市のカルチュラル・ナラティヴ/増上寺

発行:慶應義塾大学アート・センター
発行日:2018年3月12日
定価:無料(ウェブサイトより送料着払で送付申し込み可能/PDFダウンロード可能)
サイズ:B5判、86ページ
編集・企画:「都市のカルチュラル・ナラティヴ」プロジェクト(本間友、松谷芙美)
企画制作:Rhetorica(松本友也、太田知也、遠山啓一)
アートディレクション・デザイン:太田知也(Rhetorica)
協力:フランツ・ワクトメイスター(翻訳・アシスタント)、髙野明子(校閲)、田島遥(取材)

ARTEFACTは「都市のカルチュラル・ナラティヴ」のプロジェクト・マガジンです。
プロジェクトの活動を、レファレンスを追記した書き起こしやレポートなどによって記録するとともに、プロジェクトの活動に参加できなかった人でも、本誌を手にとることによって都市のカルチュラル・ナラティヴを知り、楽しむことができるような誌面作りを目指して、マガジンとしての企画記事も含めた構成をとっています。

海を渡ったニッポンの家具 豪華絢爛仰天手仕事 (LIXIL BOOKLET)

著者:菅靖子、門田園子、庄子晃子 発行:LIXIL出版
発行日:2018年6月20日
定価:1,800円(税抜)
サイズ:A4判変型、ソフトカバー、84ページ
写真:大西成明
アートディレクション:祖父江慎

明治時代、輸出用として作られた家具。欧州のジャポニスム流行の波に乗り、陶磁器や七宝、金工品などとともに日本の伝統的な美術工芸品の一つとしてもてはやされた。高度な手技と欧米向けにアレンジされた過剰な装飾でキッチュにも見えるデザインは、当時の輸出家具の特徴と言えよう。他の工芸品と比べ、国内に現存品が少ない中、本書では、珠玉の工芸家具を、寄木細工、芝山象嵌、青貝細工、彫刻家具、仙台箪笥の5つに分け、技法や背景、見どころと併せて紹介する。フォルムの面白さ、そして神業のような装飾などをたっぷりと堪能させてくれる写真家・大西成明による図版満載の一冊。

2018/06/15(artscape編集部)

2018年06月15日号の
artscapeレビュー