2018年07月15日号
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artscapeレビュー

Behind The Scene スタジオ・ジャーナル・ノック/西山勲写真展

2016年03月01日号

会期:2016/01/20~2016/01/31

iTohen[大阪府]

福岡県でグラフィックデザイナーを生業としていた西山勲。ある日彼は仕事を清算し、2年間の旅に出た。そして世界各地で出会ったアーティストを取材し、原稿・撮影・編集・デザインを一人でこなして、『Studio Journal Knock』なる雑誌を作り上げてしまう。本展は、同誌に掲載した写真約50点をピックアップした個展である。見知らぬ土地で初めて出会う人間に取材を行なうのは緊張感を伴う行為だが、作品から滲み出るのは、くつろぎ、親密感、好奇心といったポジティブな感情ばかり。このリラックスした空気感こそが本展のコアであろう。肝心の雑誌も展示・販売されていたが、とても個人制作とは思えない上質さだった。地方で、個人で、ここまでできる時代なのか。関西でフリーライターをしている筆者にとっても、励みになる展覧会だった。

2016/01/21(木)(小吹隆文)

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