artscapeレビュー
谷内薫 作品展III
2011年12月01日号
会期:2011/11/08~2011/11/27
arton art gallery[京都府]
櫛目を入れた粘土板をひねって、貝や木の葉を思わせる形状の陶器、オブジェを制作する谷内薫。初個展以来ハイペースで活動を続けている彼女だが、ここ1年で明らかに洗練度が増している。初期作品は生々しい有機性が際立っていたが、近作では生命感とエレガンスがちょうどいいバランスで融合するようになったのだ。オブジェと器、工芸とアートなど、複数の領域を包含する独自の造形が、徐々に結実しつつあるのだろう。
2011/11/08(火)(小吹隆文)