artscapeレビュー
ワルシャワの街並み
2017年11月01日号
[ポーランド、ワルシャワ]
初のポーランド入りで、ワルシャワを訪れた。建築的には、以下が印象に残った。第一に、20世紀半ばのモダニズムがよく残っていること。第二に、ドイツに破壊された古建築の再生は半端ない規模で行なわれていたこと。第三に現代的なアイコン建築による高層ビルが、ここにも進出していること。となると、もはや世界規模の現象であり、日本だけがそれを嫌う傾向が突出しているのかもしれない。そして第四に、それでもスターリン様式による巨大な文化科学宮殿が目立つことである。これも一種のアイコン建築なのだ。
写真=上からワルシャワのアイコン的高層ビル、ワルシャワ駅横のショッピングモール、《文化科学宮殿》
2017/09/12(火)(五十嵐太郎)