2018年10月15日号
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artscapeレビュー

ハナヤ勘兵衛の時代デェ!!

2016年12月01日号

会期:2016/11/19~2017/03/19

兵庫県立美術館[兵庫県]

兵庫県芦屋市を拠点に活躍し、戦前戦後の写真界に大きな足跡を残したハナヤ勘兵衛(1903~1991)。本展では、代表作を中心に、芦屋カメラクラブで彼と一緒に活動した紅谷吉之助、高麗清治、松原重三らの作品も合わせた約120点を展覧。その足跡と時代を振り返っている。ハナヤ勘兵衛といえば新興写真やモンタージュの印象が強いが、戦中戦後の作品には都市の人々を生々しく捉えたものが多く、紀州をテーマにした晩年の作品も含め、作風の多様性がよく分かった。また、ビンテージ・プリントが数多く含まれていること、彼が開発した小型カメラ「コーナン16」(のちに「ミノルタ16」としてヒットした)が展示されているのも貴重だった。本展は小企画展ゆえ目立たないが、内容が非常に良いので多くの人に見てほしい。また同時開催の「彫刻大集合」も、近代から現代までの彫刻約50点が並んでおり、見応えがあった。

2016/11/19(土)(小吹隆文)

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