2018年01月15日号
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artscapeレビュー

マリメッコ展

2016年12月01日号

会期:2016/10/08~2016/11/27

西宮市大谷記念美術館[兵庫県]

いまや日本でもお馴染みの、フィンランドのデザインハウス、マリメッコの展覧会。会場は「Ⅰ.INTRODUCTION  はじめに─マリメッコとは?」「Ⅱ.TIMELINE marimekko 1951-2016 マリメッコの歩み」「Ⅲ.THE ART OF DESIGN デザインの芸術」の三部構成で、マリメッコ社の1951年の創業以来の歩みを振り返り数々のデザインを生み出したデザイナーたちの創作活動に触れることができる。マリメッコ社では石本藤雄、浦佐和子、大田舞、近藤正嗣、鈴木マサルら日本人デザイナーたちが活躍してきたが、その草分けは脇阪克二である。1968年からマリメッコ社に勤務した脇阪は、同社で採用されたはじめての外国人デザイナーだったという。近年は、手ぬぐいや地下足袋、和服などを製作する京都の和モダンブランド、SOU・SOUのテキスタイルデザイナーとして活躍している。脇阪のマリメッコ時代の代表作《ブーブー》は今ではクラシックコレクションのひとつとなっており、そのシンプルでカラフルな楽しいデザインはSOU・SOUのデザインにも通じるように思われる。フィンランドと日本は歴史も気候もずいぶん異なるが、マリメッコの伸びやかでカラフルなデザインのファブリックがこれほどまでにチャーミングで親しみやすく感じられるのは、感性にどこか共通点があるからかもしれない。今後、本展はBunkamuraザ・ミュージアムと新潟県立万代島美術館に巡回する予定である。[平光睦子]

2016/11/08(火)(SYNK)

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