artscapeレビュー

マギーズ東京

2017年01月15日号

[東京都]

オープンしたばかりのマギーズ東京へ。建築批評家のチャールズ・ジェンクスの妻ががんを体験したことから始まった精神ケアの施設で、建築にこだわり、ジェンクス、ザハ・ハディド、OMA、フランク・ゲーリー、黒川紀章らもイギリスでデザインを手がけたものが、日本で初登場した。阿部勤がコーディネイトした本館と、日建設計の勝矢武之らによる実験的な木造ギャラリーも新木場から移設して、連結させる。現場で知ったのだが、家らしさをもつマギーズ東京は豊洲市場の真向かいだった。なるほど、完成したこの巨大施設を使わないとしたら、究極のもったいない、である。TBSの豊洲新劇場は自業自得の感はあるが、もし風評被害でマギーズ東京の活動にも悪影響が出るなら、ひど過ぎる。

写真:左列=マギーズ東京 右列=豊洲市場

2016/12/18(日)(五十嵐太郎)

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