artscapeレビュー

東京凸凹地形─地形から見た東京の今昔─

2017年01月15日号

会期:2016/11/26~2017/02/12

東京都立中央図書館[東京都]

ちょっと調べものがあって訪れた図書館でやっていた展覧会。デジタル標高地形図や微地形模型、あるいは浮世絵に描かれた名所風景などで、東京がいかに起伏に富んだ土地であるかを教えてくれる。特に山の手と下町は文字どおり低地の下町に山の手が迫るかたちをしていて、東京が東西で完全に2分化されてること、そして、水位が5メートル上がるだけで東京23区のおよそ半分が水没することがわかる。でも地形図には反映されてないけど、都心はビルなどの建造物に覆われているので、2階以上の建物は無数の小島となって水面から顔を出すはず。ちょっと見てみたい光景ではある。

2016/12/27(火)(村田真)

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