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artscapeレビュー

試写『ホームレス ニューヨークと寝た男』

2017年01月15日号

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スタイリッシュなスーツに身を包んだ長身でハンサムなファッション・フォトグラファー、マーク・レイ。ニューヨークの街なかでモデルに声をかけて写真を撮り、レストランで食事してクラブで女の子たちと酒を飲み、でも寝に帰るのはビルの屋上だ。朝、シートからはい出してトイレで身だしなみを整え、いざ出勤。昼夜の、というより起きてるときと寝てるときの環境の落差が極端に激しく、これはなかなか勇気と体力のいる生活だ。でも寝てるときは夢のなかだから環境なんてどうでもいいともいえるわけで、本人もきっとそう考えているに違いない。ちなみに、彼の1カ月の生活費は食費450ドル、交際費300ドルなど計1200ドル(約14万円)。いまマンハッタンの平均家賃は1DKで2200ドル(約26万円)もするそうだから、圧倒的にリーズナボー。それにしても本当に実践してるヤツがいるとは! 見ているうちに本当にドキュメンタリーなのかと疑ってしまう、ウソみたいなドキュメンタリー映画だ。なにげにショーンKを思い出した。ちなみに原題は「HOMELESS」ならぬ「HOMME LESS(オムレス)」。

2016/12/02(金)(村田真)

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