artscapeレビュー
カタログ&ブックス│2011年5月
2011年05月15日号
展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC) アーティスト・イン・レジデンス2010 反応連鎖 PLATFORM 1「24 OUR TELEVISION」
青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)の展開するAIR事業の一環として、アーティスト・ユニット Nadegata Instant Partyを招聘し進められたプロジェクト「反応連鎖 PLATFORM 1」の活動記録集。「24 OUR TELEVISION」と題し、USTREAMによる24時間だけの生放送テレビ局が開局された。プロジェクトの制作過程、24時間生放送の様子、また放送終了後に開催された展覧会の記録が収録されている。
AC2 12号(通算13号)
青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)の定期刊行誌『AC2』の12号。ACACにおける2010年の活動記録のほか、センター開館10周年記念の特集記事が収録されている。
青森公立大学 国際芸術センター青森 アーティスト・イン・レジデンス・プログラム 2010/秋 「吃驚」カタログ
青森公立大学国際芸術センター青森において2010年秋に行なわれたAIR事業「吃驚 BIKKURI」の活動記録集。本事業の招聘アーティストはアンジー・アトマジャヤ、ソン・サンヒ、狩野哲郎、津田道子、山本聖子の計5名。アーティストの滞在中に開催された展覧会の様子が会場の写真と学芸員の解説によって報告されている。
ダブルネガティヴス アーキテクチャー ──塵の眼、塵の建築
ダブルネガティヴス アーキテクチャー(dNA)は、建築家・市川創太を中心に、構造家、デザイナー、メディア・アーティスト、音楽家などから構成され、1998年から活動をつづけています。 彼らの関心はまず、現在、建築を可能にしているさまざまな単位、記号、平面図や立面図・断面図、パースなどのノーテーションそのものに向けられ、「建築家の言語の限界は、建築の限界か?」と問うことからはじまります。昆虫のような複眼がなめらかに連続した「Super Eye」を携え、塵に変態して、目を、耳を、感覚を、認識を変化させてみると、空間や建築はどのような形をとり、どのような可能性を獲得するのでしょうか。リンデンマイヤーシステム、人工生命、セル・オートマトン、スモール・ワールド・ネットワーク、アルゴリズム、データマイニングなどの知見を蓄えつつ実践へと結実していく、複雑かつ実験的なプロセスを約200点の図や写真とともに徹底的に紹介し、もうひとつの空間・建築像を展開する、実験的な一冊です。[INAX出版サイトより]
山本糾展──落下する水 カタログ
青森公立大学国際芸術センター青森において2010年4月24日〜6月13日の会期で開催された「山本糾展─落下する水」のカタログである。近藤由紀(国際芸術センター青森学芸員)による解説文、作品の図版、出品作品リストなどが収録されている。
映画空間 400選
スクリーンに映る建築や都市、場所、風景、そしてそこでの人物の躍動、生きた空間……。映画の空間は19世紀末の映画誕生から、私たちを刺激し、憧れを抱かせ、ある時は考え込ませ、ある時は勇気づけ、楽しませてきました。 本書はこの空間という切り口で、映画史115年を横断しながら作品の紹介・解説をする「映画と空間の基本書」です。1895年から2010年までの400本の映画作品紹介と、空間に関するキーワードをめぐってのコラム、充実の年表と資料編も掲載。執筆陣は、建築家、映画監督、小説家など、映画の作り手や専門家、また各分野の無類の映画好きたち。映画の空間を考えることで、映画の見方や建築・都市・場所・風景の読み方が豊かに広がっていくことを目指した一冊です。[INAX出版サイトより]
述 4号 特集=文学10年代
近畿大学国際人文科学研究所紀要の第4号。特集「文学10年代」には、人文研を中心とした近大の教員・卒業生などにより執筆された論考が掲載されている。また、人文研の初代所長であり、2010年に『世界史の構造』を刊行した柄谷行人のインタビューも収録。
稲門建築会機関誌「WA」2011特別号 早稲田建築
2010年に創設100周年を迎えた早稲田大学創造理工学部建築学科の記念事業の一環として、稲門建築会の沿革がまとめられた冊子である。稲門建築会の元教員・学外会員による建築作品や様々な活動が各時代ごとに紹介されている。
2011/05/16(artscape編集部)