artscapeレビュー

ローン・サバイバー

2014年05月15日号

映画『ローン・サバイバー』を見る。アクションとしては、アメリカの特殊部隊が激しい銃撃戦のなか、急傾斜の岩肌を傷つきながら転げ落ちるというような、垂直移動の痛々しさは見たことがなく、新しい映像の視覚表現を開拓していた。実話をもとにしているが、切迫した状況において、リスクを厭わず、何を「正義」と考えるかという序盤と終盤の生死を決める選択で、特殊部隊とアフガニスタン人の立場が入れ替わる設定がうまく効いている。

2014/04/01(火)(五十嵐太郎)

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