artscapeレビュー

写真分離派展「日本」

2014年07月01日号

会期:2014/05/23~2014/06/13

京都造形芸術大学 ギャルリ・オーブ[京都府]

写真家の鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治と、批評家の清水穣、倉石信乃により、2010年末に結成された「写真分離派」。過去に東京と名古屋で活動を行なった彼らが、3度目の(そして最後の)展覧会を京都で行なった。今回のキーワードは「日本」。1964年の東京オリンピックを機に大きく変貌した東京の街並みをとらえた写真家・春日昌昭をゲストに招くことで、2度目のオリンピック開催を控え今後大きく変貌を遂げることが予想される日本と、デジタルカメラ以後の写真史をパラレルに扱う、読み解き甲斐のある展示空間が創出された。残念だったのは、事前の告知が十分とは言えず、本展の存在が周知されていなかったこと。筆者も偶然にその存在を知り、慌てて出かけた。

2014/05/27(火)(小吹隆文)

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