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ブギス、アラブストリート

2017年07月15日号

[シンガポール]

およそ15年ぶりにシンガポールを訪れた。上海、ソウル、台北、バンコク、クアラルンプールなど、アジア各地のほかのグローバルシティと同様、スターアーキテクトによるアイコン建築やハイライズが数多く出現している。これはデザインに商品価値を見出し、観光促進にもつながると見ているからなのだが、現在の日本は別の道を歩んでいる。シンガポールが興味深いのは、さらに強烈な多民族性や多宗教性も維持していることだ。最初にブギスのエリアを歩くと、観音堂のすぐ横にヒンズーのスリ・クリシュナン寺院、そして教会。これに隣接するのが、アラブ街であり、サルタン・モスクや西洋風のミナレットをもつハジャ・ファティマ・モスクなど。低層のショップハウスの向こうに、目立つ造形の高層ビルが建つ風景が、シンガポールらしさなのかもしれない。

写真:左上=観音堂 左下2枚=スリ・クリシュナン寺院 右上=ハジャ・ファティマ・モスク 右中2枚=サルタン・モスク 右下=ショップハウスと高層ビル

2017/06/11(日)(五十嵐太郎)

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