2019年09月15日号
次回10月1日更新予定

artscapeレビュー

ロトチェンコ+ステパーノワ─ロシア構成主義のまなざし

2010年08月01日号

会期:2010/07/03~2010/08/29

滋賀県立近代美術館[滋賀県]

ロシア構成主義の巨匠ロトチェンコは知っていたが、彼の妻ステパーノワも優秀な作家だったとは、恥ずかしながら知らなかった。2人の代表作が見られた本展は、絵画、立体、舞台美術、書籍、ポスター、プロダクト、建築、写真など170点が並び、質・量ともに大いに充実。良い意味で予想を裏切ってくれた。作品はロシアのプーシキン美術館及び遺族の所蔵品で、前者もほとんどが遺族から寄贈されたものだ。前衛美術はソビエト時代に弾圧されたはずだが、遺族はどうやって作品を守ってきたのだろう。公にしなければ当局も黙認してくれたのか、それともレジスタンス的に密かに守り続けたのか。ロシアから来日した学芸員に質問したのだが、こちらの真意がうまく伝わらなかったのが残念だ。

2010/07/02(金)(小吹隆文)

artscapeレビュー /relation/e_00009666.json l 1217766

2010年08月01日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ