artscapeレビュー
2012年11月15日号のレビュー/プレビュー
プレビュー:ずこう展──3つの〈プレイ・ルーム〉
会期:2012/11/21~2012/12/15
京都造形芸術大学Galerie Aube(ギャルリ・オーブ)[京都府]
京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科の企画による展覧会。昔、誰もが体験した「ずこう」「図画工作」という時間を「ものづくりの原風景」として、「ずこう」をテーマに「ものづくりに対する日本人の共感覚をマッピング」するという。「美術」を志し、芸術大学への進学に至った学生の彼らが過去の「ずこう」体験に何を見つけ出し、どのようにアプローチするのか、内容が気になる展覧会。ぜひ足を運んでみたい。
2012/11/12(月)(酒井千穂)
カタログ&ブックス│2012年11月
展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
「3.11とアーティスト|進行形の記録」記録集
水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催中の展覧会「3.11とアーティスト|進行形の記録」の記録集。展示風景の写真と震災以降の活動概要で同展を再現するほか、参加作家へのメール・インタビューとテキスト(竹久侑、鷲田清一、椹木野衣、畠山直哉)によって、震災以降の社会の変動を辿る。震災以降の社会事象(震災・原発/文化・芸術)をまとめた年表も収録。「あれから」を見つめ「これから」を考えるための、もうひとつの「現在形の記録」。
アーカスプロジェクト 2010-2011 いばらき 活動記録集
茨城県の守谷とその周辺地域を起点に、国際的に活動するアーティストが滞在制作を行うアーティスト・イン・レジデンスプログラム。レジデンスプログラムの紹介に加えて、過去に招聘したアーティストの現在の活動を追うアーティスト一覧や地域プログラムについての項目が設けられた、アーカスプロジェクト2010年から2011年の活動記録。[ARCUS サイトより]
アートスクールで学ぶ 101のアイデア
アートの“本質”を身につけるための発想とは何か。作り、観て、深く感じるための方法が満載!ドローイングの基本、表現形式や素材の選び方から、構図の作り方、観察力の養い方まで。制作のテクニックと世界と対話するためのすべて─。[本書表紙より]
IMA 2012 Autumn Vol.1
特集テーマは「家族」。写真が生まれてから今日に至るまで、洋の東西を問わず、数えきれない写真家がテーマとしてきた「家族」。この100年のバラエティに富んだ作品を振り返ることで、多様な世界観と手法の違いを楽しみ、また変革する世界の流れに思いを馳せる。[IMA サイトより]
陰影論 デザインの背後について
速度と効率最優先の資本主義とデザインが、自然と環境を廃墟へと導く。運動/静止、強さ/弱さ、表層/深層と、見失われた微妙な空間に潜む〈陰影〉の豊かなダイナミズムを、デザインは捕捉・蘇生し、新たな社会を構築できるか─。[本書帯より]
森山大道 カラー color
東京 2008-2012。白と黒のコントラスト、粒子のテクスチャー、フィルムと印画紙のマチエールを離れ、「色」に溺れることもなく、「そこにある東京」をコンパクトデジタルカメラ片手に4年にわたり撮りつづけた待望の最新作=カラー作品集![月曜社 サイトより]
2012/11/15(木)(artscape編集部)