artscapeレビュー

田中信行 イメージの皮膚

2016年04月15日号

会期:2016/03/12~2016/03/30

上野の森美術館ギャラリー[東京都]

表面が波打った乾漆の大作が3点。2点は壁掛けで、1点は床置き。これらは絵画だろうか彫刻だろうか。壁掛けが絵画で、床置きが彫刻という分け方もできるけど、どれも麻布の表面に漆を塗ったものだからタブローの変種ともいえるし、絵画を中心とした「VOCA展」と同時開催だし、「イメージの皮膚」というタイトルから推測するに量塊(マッス)より表面を問題にしているようだし、床置きも含めて絵画として見るべきか。でもやっぱり工芸だよね。

2016/03/17(木)(村田真)

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