artscapeレビュー
《Studi-o Cahaya》ほか
2016年04月15日号
[インドネシア、ジャカルタ]
竣工:2009年
ジャカルタの3日目は、まずMamostudioが設計した《Studi-o Cahaya》へ。正面が大型店舗のため、周囲に対しては閉じつつ、内部は斜めの壁を組み合わせ、時間に応じてさまざまな場所から天光を導く。リタイアした医者が施主であり、アートコレクターのため、ほとんど美術館のような空間だった。Cahayaでは、室内に水をめぐらせ、両サイドからその音に挟まれながら、伝統音楽をプレーヤーにかけて、親戚の子状態で、お昼をご馳走になり、ついつい長居してしまう。国立博物館は、オリジナルの古典主義の右側にその複製をつくり、ツイン建築とし、さらに背後に巨大なヴォリュームを増築している。
写真:左列=《Studi-o Cahaya》、右列=国立博物館
2016/03/28(月)(五十嵐太郎)