artscapeレビュー

C/Sensor-ed Scape

2017年06月15日号

会期:2017/04/15~2017/05/28

トーキョーワンダーサイト本郷[東京都]

昨年度TWSのレジデンス・プログラムに選ばれた8人のアーティストが、滞在・制作の成果を発表している。瀧健太郎は暗いギャラリーの窓際、壁、コーナーの3カ所に人物を映し出し、相互に接触がないのに偶然シンクロしてしまうという映像インスタレーション。これはよくできているし、おもしろい。バーゼルに滞在した村上華子は、知の流通(カレンシー)と通貨(カレンシー)の繁栄はライン川の流れ(カレント)があってこそと気づき、バーゼルの印象(インプレッション)を古い活字を用いて印刷(インプリント)するという、言葉遊びのような映像を上映。写真や印刷の考古学と翻訳の技能を持つ彼女ならではの作品。あとは省略。

2017/05/19(金)(村田真)

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