artscapeレビュー

《フンデルトヴァッサー・ハウス》《クンストハウス・ウィーン》

2015年07月15日号

[オーストリア、ウィーン]

《フンデルトヴァッサー・ハウス》と《クンストハウス・ウィーン》を再訪した。前者は朝からすごい観光客が集まっていた。しばしば彼はウィーンのガウディと呼ばれるけれど、個人的には「建築的」ではないと思うので、抵抗がある。クンストハウスで絵をまとめて鑑賞すると、素人的な画材のせいもあるが、アウトサイダー・アート的だ。また《クンストハウス・ウィーン》では、ちょうど川内倫子展(3/20~7/5)が開催されていた。いろいろな写真のシリーズを紹介している。建築と全然テイストは違うのだけど。数十年経って、振り返ると、ああ21世紀の初頭って、こういう感じのアートだよね、と思い出されるであろう現代とのシンクロ率が高い作品群である。

写真:上=《フンデルトヴァッサー・ハウス》、下=《クンストハウス・ウィーン》

2015/06/22(月)(五十嵐太郎)

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